Amazonがオフィス再開時の出勤日数を「チームごとの自由」にすると発表、フルリモート継続もOK
by Ravi Shah
Amazonのアンディ・ジャシーCEOが2021年10月12日に、2022年1月にオフィス勤務を再開した際の最低出勤日数を、各チームの裁量に任せる方針を発表しました。ただし、柔軟な勤務体制が認められるのはオフィス勤務をする従業員で、倉庫で働く従業員やドライバーは対象外です。
Amazon offering teams more flexibility as we return to office
https://www.aboutamazon.com/news/workplace/amazon-offering-teams-more-flexibility-as-we-return-to-office
Amazon’s new work-from-home policy: let teams decide - The Verge
https://www.theverge.com/2021/10/11/22721096/amazon-work-from-home-policy-teams-decide-covid-19-pandemic
Amazon will allow many employees to work remotely indefinitely | The Seattle Times
https://www.seattletimes.com/business/amazon/amazon-will-allow-many-employees-to-work-remotely-indefinitely/
Amazonは2021年8月に、オフィス勤務の再開を2021年9月から2022年1月に延期することを発表しました。この時は、従業員は1週間のうち最低でも3日間は出勤し、リモートワークは多くても2日間までの予定でした。
そして、ジャシーCEOは10月12日に従業員に宛てたメールの中で「週3日のオフィス勤務を基本にすると決める代わりに、どうするかを各チームに任せることにしました。具体的な勤務体制は、チームを率いる管理職であるディレクターが決めます。主にリモートで仕事を続けるチーム、リモートと出勤を組み合わせるチーム、主にオフィスで仕事をするチームなど、何がお客様にとって最善かを各チームが判断することを期待します」と述べました。
ジャシーCEOは、最低でも週3日は出勤することを求める予定を変更した要因には、「Amazonの企業規模が大きいため全てのチームに有効な万能のアプローチがない」という点や、「パンデミック収束を見越して当面は試行錯誤をする必要がある」という点があると説明しています。
各チームを監督するディレクターは、チームリーダーやチームに所属する従業員らと協議の上、2022年1月3日までに勤務計画を会社に報告する予定です。
ジャシーCEOは、「会議の必要があれば1日以内にオフィスに移動できるようにしておくこと」を求めつつ、ディレクターの決定次第ではリモートで仕事を続けることも認めています。このことから、Amazonが本社を構えるワシントン州シアトルの地元紙・The Seattle Timesは「Amazonは、必要なときにオフィスに通勤できるようにしておく限り、労働者が無期限にリモートで仕事を続けることを許可しました」と報じました。
なお、IT系ニュースサイトのThe Vergeによると、今回の決定はオフィス勤務の従業員にのみ適用されるため、倉庫作業員、ドライバー、AWSデータセンターの従業員、実店舗のスタッフ、デバイスを開発している従業員などには、柔軟性のあるスケジュールが認められていないとのこと。ジャシーCEOは、従業員へのメールの中で「リモートで作業する柔軟性がない仕事もあります。私は、これらの職種のチームメイトたちの情熱と献身、そして継続的な努力に大変感謝しています」と述べました。
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