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Amazonがライブオーディオ分野に多額の投資を行っているとの報道、「アーティストによるライブ配信」が中心か


音声ベースSNSの「Clubhouse」やTwitterの音声会話機能「スペース」が注目を浴びる中、世界最大のECサイトを展開するAmazonが、ライブオーディオ分野に多額の投資を行っていると報じられました。Amazonのライブオーディオサービスは、相互のやり取りが発生するソーシャルメディア的な性質のものではなく、アーティストのライブ配信やラジオのような性質のものになるとみられています。

Scoop: Amazon quietly building live audio business - Axios
https://www.axios.com/amazon-live-audio-clubhouse-competitor-ea0ead59-f6d3-49a0-a216-a4105e0338ba.html


Amazon is the next tech company to join the live audio clubhouse
https://www.xda-developers.com/amazon-live-audio-clubhouse-clone/

2020年4月にリリースされた音声ベースのSNS「Clubhouse」が世界中で大きな話題となったことをきっかけに、Twitterがリアルタイムの音声会話機能「スペース」を導入し、Facebookも音声SNS機能の「Live Audio Rooms(ライブオーディオルーム)」の提供を開始するなど、近年では多くの企業がライブオーディオ分野に注目しています。そんな中、アメリカのニュースメディアであるAxiosは、複数の情報提供者から「Amazonがライブオーディオ分野に多額の投資を行っている」という情報を得たと報じています。

ライブオーディオ分野を主導するAmazonの音楽部門は、ポッドキャスト配信ネットワークやミュージシャン、有名人などに対し、音声配信やライブ配信に自社サービスを使ってもらうために金銭の支払いを行っているとのこと。ユーザーはAmazon Musicのアカウントでライブオーディオサービスにアクセス可能になるとみられているほか、ライブオーディオサービスをTwitchに統合する計画もある模様。

情報提供者によると、Amazonが提供するライブオーディオサービスはClubhouseやTwitterのスペースなどのように、双方向のやり取りが生まれるソーシャルメディア的なものではなく、アーティストによるライブ配信などに焦点を当てたものだそうです。既にAmazonは主要な音楽レーベルとも連絡を取り合っていると、情報提供者は語っています。

また、Amazonはライブ配信の延長線上として、トークラジオ番組やポッドキャストにも注目しているとのこと。Amazonは、Amazon Echoなどのスマートスピーカー製品を通じて配信するコンテンツを、ライブオーディオサービスで強化できると考えているそうです。


海外メディアのXDA Developersは、Amazonは2020年12月にポッドキャストサービスのWonderyを買収するなど、ポッドキャスト分野でSpotifyなどに対抗する姿勢を見せていたと指摘。Amazonは、Amazon Primeに加入する膨大なユーザーに向けてほとんど追加費用なしでライブオーディオサービスを提供できる点で、大きなアドバンテージがあると述べました。

なお、AmazonはAxiosの問い合わせに対し、コメントを返さなかったとのことです。

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in ネットサービス, Posted by log1h_ik

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