FacebookがClubhouseのような音声SNS機能「Live Audio Rooms」の展開を開始
Facebookが、Clubhouseのような音声SNS機能「Live Audio Rooms」の提供を開始したと発表しました。アメリカ在住の一部ユーザーは、iOS向けのFacebookアプリから部屋のホスティングが可能になります。
Live Audio Rooms and Podcasts on Facebook - About Facebook
https://about.fb.com/news/2021/06/live-audio-rooms-and-podcasts-on-facebook/
Facebook’s Live Audio Rooms start rolling out in the US - The Verge
https://www.theverge.com/2021/6/21/22540508/facebook-live-audio-rooms-clubhouse-rival-spaces-greenhouse
Clubhouseは「部屋を立てたユーザーがトークや演奏などを行い、フォロワーは自由にそれを聞くことができる」というSNS。完全招待制である上に、「Clubhouse上で話したり聞いたりしたことは他言無用」という規約が存在しているため、ClubhouseはかなりクローズドなSNSといえます。
このClubhouseが人気を博したことで、他のソーシャルメディアもClubhouseに追従する形で同様の音声サービスを提供しています。例えば、Twitterは音声SNS機能として「Space」をiOS版とAndroid版でリリースしています。
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そして、Facebookが提供する音声SNS機能が「Live Audio Rooms」です。アメリカを拠点とする一部の公人や特定のグループのみですが、iOS向けFacebookアプリから部屋を立てることができ、一度に最大50人までをスピーカーとして招待可能。また、部屋に入ってトークを聞くことはiOS版とAndroid版の両方から可能で、リスナーの人数上限はありません。なお、グループチャットは誰でも利用できるパブリックチャットと、許可されたメンバーのみが使えるプライベートチャットが用意されているとのこと。
部屋でのトークセッションでは、チャットに寄付ボタンを表示させることで、ホストはリスナーに募金や非営利団体への寄付をアプリ内で募ることも可能です。
また、リスナーは有料課金アイテムの「スター」をホストに送ることで、ホストへ感謝を示すことができるとのこと。スターを使うことで、ホストに存在が強調される「最前列」に案内されるので、会話にもより積極的に関わることができるようになります。
さらに、Live Audio Roomsには、友人やフォロワーが部屋に参加した時に通知してくれる機能や、話している内容をリアルタイムで文字起こししてくれるライブキャプション、会話への参加をリクエストする挙手ボタン、チャットでのリアクションなど、本家Clubhouseにもない機能が多く搭載されているとのこと。
そして、Live Audio Roomsで聞いているトークセッションをポッドキャストとして楽しめるように、スマートフォンの画面を一度閉じると、ミニプレイヤーモードに切り替わり、お気に入りのクリエイターのページを見たり、ニュースフィードで番組を探したりすることもできるそうです。
Facebookは、リスナーがトークのお気に入りの部分を共有できるクリップ機能とライブキャプション機能を2021年夏後半に展開すると述べていますが、Live Audio Roomsをアメリカ以外の地域でも提供するかどうかについては、記事作成時点では明らかにしていません。
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