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SNS「OnlyFans」の性的コンテンツ規制について「銀行が原因」とCEOが明かす


コンテンツ制限が緩くポルノコンテンツを直接販売することができるためセックスワーカーにとっても助かる存在となっていたSNS「OnlyFans」が2021年10月1日から性的コンテンツを規制することになった件について、創業者でCEOのティム・ストークリー氏が「一部の銀行がクリエイターへの送金を停止したため」であったことを明かしました。

OnlyFans CEO Says Site Would 'Absolutely' Allow Porn Again - Variety
https://variety.com/2021/digital/news/onlyfans-ceo-porn-ban-banks-creators-1235047714/


OnlyFans CEO on why it banned adult content: ‘the short answer is banks’ - The Verge
https://www.theverge.com/2021/8/24/22639356/onlyfans-ceo-tim-stokely-sexually-explicit-content-ban-banks

「OnlyFans」はクリエイターが写真や動画を配信し、対価をサブスクリプションモデルで受け取れるというサービスです。パンデミックの影響もあってユーザー数が大きく増加し、2020年8月時点で5000万人以上のユーザーを抱える存在となっていました。コンテンツに関する規制が少ないことから、セックスワーカーが多数参加していることも特徴的です。

性的なコンテンツが多く投稿されるSNS「OnlyFans」とは? - GIGAZINE


しかし、2021年8月20日になってOnlyFansは「性的に露骨なコンテンツの禁止」を打ち出しました。同じようにセックスワーカーの収益源の1つとなっていたポルノ映像配信サービス「Pornhub」が2020年、VisaとMastercardによる決済停止措置を受けて、未承認ユーザーによる動画のアップロードを禁止し当時公開されていたコンテンツの80%を消去した「事件」があったことから、OnlyFansも同じようにカード会社や銀行による圧力を受けたのではないかという見方が出ていました。

「ポルノの直売所」とまで呼ばれたSNS「OnlyFans」が性的コンテンツの規制に踏み切る、「Pornhub事件」の再来か - GIGAZINE

ストークリーCEOによると、OnlyFansがクリエイターに対して毎月3億ドル(約330億円)を支払うにあたって利用している銀行の一部で電信送金が遮断されていることから、クリエイターの資産とサブスクリプションの保護のため、性的コンテンツを規制することになったとのこと。Mastercardの規約には準拠しているので、今回の決定とMastercardは無関係であるとストークリーCEOは明言しました。


ストークリーCEOは、OnlyFansは児童ポルノを発信していたアカウントに関しては調査・特定を行い、凍結する措置を取っており、メディア報道によって「違法コンテンツ問題」の不当な標的にされていると述べています。

なお、OnlyFansとしては性的コンテンツは「絶対的に歓迎する存在」だとのことで、銀行が電信送金を再開することに同意するなら性的コンテンツ規制は撤廃される見込み。ストークリーCEOが名前を挙げたJPモルガンチェース、バンクオブニューヨークメロン、メトロバンクなどはこの件についてコメントしていません。

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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