1400億円でテンセントがForzaシリーズの開発に参加した「Sumo Group」を買収

世界2位のゲーム販売企業・テンセントが「チームソニックレーシング」や「リトルビッグプラネット3」の開発を担当したイギリスのゲーム開発企業・Sumo Groupを約13億ドル(約1400億円)で買収することが発表されました。

Tencent to buy Crackdown and Sackboy developer Sumo in $1.3bn deal | GamesIndustry.biz
https://www.gamesindustry.biz/articles/2021-07-19-tencent-to-buy-crackdown-and-sackboy-developer-sumo-in-usd1-3bn-deal

Tencent to buy UK video game developer Sumo Group
https://www.cnbc.com/2021/07/19/tencent-to-buy-uk-video-game-developer-sumo-group.html

China’s Tencent agrees to buy UK video games firm Sumo for more than £900m | Technology sector | The Guardian
https://www.theguardian.com/business/2021/jul/19/china-tencent-uk-video-games-developer-sumo

テンセントはMOBA「League of Legends」の開発元・ライアットゲームズや、バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」の開発元・Epic Gamesの親会社として知られる世界2位のゲーム販売企業です。また、テンセントはゲーム販売事業以外に「WeChat」や「テンセントQQ」などのメッセージアプリも展開しており、2014年に行われたブランド価値調査ではFacebookやディズニーを上回る価値があると評価されています。

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今回テンセントに約1400億円で買収されることが判明したSumo Groupは、イギリスに拠点を置くゲーム開発企業で、リトルビッグプラネット3やチームソニックレーシングの他に、人気レーシングゲーム「Forza Motorsport」シリーズや、ステルスアクションゲーム「ヒットマン2」の開発にも参加した実績を持っています。

今回の買収について、テンセントで最高戦略責任者を務めるジェームズ・ミッチェル氏は「テンセントには、世界中のゲームスタジオの成長を支えてきた実績があります」「私たちは、専門知識と資源を活用して、イギリスと海外の両方でSumo Groupの成長を加速し、ゲームイノベーションのハブとしてイギリスをサポートする予定です」と述べ、Sumo Groupのゲーム開発に対する支援を表明しています。

また、Sumo Groupのカール・キャバースCEOは「Sumo Groupの創設メンバーであるポール・ポーター、ダレン・マイルズ、そして私は、私たちの仕事に情熱を注いでおり、私たちの役割を継続することに全力で取り組んでいます」「テンセントと協力することは、Sumo Groupに別の次元をもたらします。私たちはこれまで不可能だった方法でゲーム業界に新たな歴史を刻むことができます」と語り、テンセントによる買収後も従来の体制を維持してゲーム開発に取り組む意気込みを示しています。

なお、2021年7月19日にはテンセント傘下で「Call of Duty Mobile」や「Pokémon UNITE」の開発を担当するゲームスタジオ「Timi Studios」がカナダに新たなスタジオを開設したことを発表しており、今後もテンセントのゲーム事業に大きな注目が集まりそうです。