大手ゲーム会社のテンセントが未成年ユーザーに対して「顔認証によるゲームプレイ時間の制限」を実施すると発表

中国最大のゲーム会社・テンセントが未成年ユーザーの夜間におけるゲームプレイを禁止するために、顔認証システムを導入することを発表しました。
Tencent Deploys Facial Recognition to Detect Minors Gaming at Night
https://www.sixthtone.com/news/1007915/tencent-deploys-facial-recognition-to-detect-minors-gaming-at-night-

中国当局は2019年に、18歳未満の未成年に対して夜間(午後10時~午前8時)のゲームプレイを禁止し、未成年のゲームプレイに実名登録を必須とする規制を発表しました。テンセントはこれを受けて、実名認証によってゲームプレイ時間を制限してきましたが、多くの子どもたちは親の名前を登録することで夜間のゲームプレイ制限を回避していたとのこと。
この状況を受けてテンセントは2021年7月6日(火)に、「夜間に一定時間以上ゲームをプレイしたユーザーに対して、顔認証を求めます」「顔認証によって未成年と認められたユーザーや、顔認証を拒否したユーザーは未成年者として扱われ、ゲームプレイを中断させられます」と述べ、顔認証を用いて未成年のゲームプレイ時間制限を強化することを発表しました。

テンセントによると、制限の強化はスマートフォン向けゲームとして世界最高の売上を記録する「王者栄耀」や中国版PUBG Mobileの「Game for Peace」など、60以上のゲームを対象に始まるとのこと。さらに、将来的に対象ゲームを拡大する予定としています。
中国・江蘇省で暮らすチェン・リナ氏は、「私の7歳の子どもは、私の名前で王者栄耀のアカウントを取得し、1日に約30分プレイしています」「今後、子どものゲームプレイ時間が長くなることが予想されます。しかし、実名認証では子どもをゲームから遠ざけることはできません。そのため、顔認証システムは歓迎できる仕組みです」と述べ、顔認証システムの導入を歓迎しています。
一方で中国関連情報メディアのSixth Toneは、「高校を卒業したばかりの成人ユーザーが未成年として認識されてしまう例も報告されており、顔認証システムの導入に反対する声も挙がっています」と述べ、顔認証システムの導入には賛否両論があると指摘しています。
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in モバイル, ゲーム, Posted by log1o_hf
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