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心身ともに健康になりたいならハイキングがオススメ、その理由は?


自然の風景を楽しみつつコースに沿って山道を歩くハイキングは、体の健康に良いアクティビティです。近年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴って人気が急上昇しているハイキングについて、イギリス・ハートフォードシャー大学の心理学・スポーツ科学研究センターのリンゼイ・ボトムズ所長が「ハイキングは心の健康にも良い」と指摘。その理由を解説しています。

Hiking workouts aren't just good for your body – they're good for your mind too
https://theconversation.com/hiking-workouts-arent-just-good-for-your-body-theyre-good-for-your-mind-too-162312

「歩く」という点では山道を歩くハイキングと自宅周囲を散歩するウォーキングは共通していますが、ハイキングは丘の上り下りなどの標高変化がある点と不均一な地形を歩くという点、そして人によっては普段の靴よりも重たいハイキングシューズを履くという点などが異なります。これらの相違点から、ハイキングはウォーキングと比べて消費カロリーが多く、運動強度は1.5倍におよぶとボトムズ所長は主張しています。ハイキングは基本的に数時間~1日かけて行うため、世界保健機構(WHO)の定める「中程度の運動強度の有酸素運動を1週間に150分以上行うべき」という目標も達成できます。

これまでの研究で、運動は健康状態、睡眠状態、ストレス管理能力などを改善するだけでなく、認知症、2型糖尿病、心血管疾患、うつ病、結腸がんなどのリスクを低下させることが知られています。

週50分以上ランニングするだけで心臓病やがんのリスクは低下する - GIGAZINE


ボトムズ所長によると、とりわけハイキングについては糖尿病予備軍の成人の体重を減少させ、心血管の健康を改善し、2型糖尿病になるリスクを低下させるという研究結果が得られているとのこと。肥満気味の高齢者においても筋力増強やバランス感覚、柔軟性の向上などの健康面での恩恵が確認されています。また、トレッキングポールを用いるノルディックウォーキングでは、トレッキングポールの作用で上半身が鍛えられる上にウォーキング強度が高まり、持病のない人だけでなくパーキンソン病などの慢性疾患を持つ人でも体重減少や筋力増強などの各種効果が認められています

このようにハイキングには体を健康にする効果が多数見込めるわけですが、ボトムズ所長はさらに「心も健康になる」と指摘しています。ハイキングは山道を歩くため、必然的に自然の中で体を動かす行為です。自然の中で体を動かす行為は「グリーンエクササイズ」と呼ばれており、近年の研究ではグリーンエクササイズが血圧を下げるだけでなく、屋内運動よりも気分を良くし、うつ病のリスクを大幅に改善させるという効果も確認されています。

ボトムズ所長はスコットランドの一部地域で行われていた薬を処方する代わりに緑あふれる自然の中で過ごすことを推奨するという通称「緑の処方箋」がイギリス全域で試験導入されたという一件に触れて、医療専門家は健康状況を改善する低コストな手法として可能ならばハイキングを患者に勧めるべきだと主張しています。

薬の代わりに処方される「緑の処方箋」とは? - GIGAZINE


ボトムズ所長は、COVID-19の流行によって健康への関心が高まると同時にジムが閉鎖された結果、ハイキングが人気を取り戻したという調査結果を挙げて、「ハイキングは、精神的および肉体的な健康を改善するための優れた方法です。2021年の休暇は地元で過ごすという人も多いと思われますが、ハイキングは家から離れて新しい観光スポットを探索するのに最適な方法です」とコメントしています。

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in メモ, Posted by log1k_iy

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