メモ

薬の代わりに処方される「緑の処方箋」とは?

by Peter Fleming

「緑あふれる自然の中でのレクリエーションが健康にいい」というのはなんとなく直感的にもわかることですが、研究でもこれが正しいことがわかってきています。スコットランドの北東にあるシェトランド諸島では、薬の代わりに「緑の処方箋」を処方して、実際に効果のあるケースが出ているそうです。

BMA - Nature’s remedy: doctors in Shetland give ‘green prescriptions’
https://www.bma.org.uk/news/2019/july/natures-remedy-doctors-in-shetland-give-green-prescriptions


「緑の処方箋」は、王立鳥類保護協会シェトランド支部のカレン・マッケルビーさんが思いついたもの。マッケルビーさんは女性支援を目的とした慈善団体ウーマンズ・エイドのカウンセラーでもあり、海岸で行うセラピーにどれだけ回復力があり役に立つかを実感していました。

内容は「植樹の手伝い」や「緑地で時間を過ごす」と、「薬」というには非常に簡単なものですが、高血圧や呼吸器・心血管疾患の症状や不安の軽減、集中力と気分の向上、生活の満足度と幸福度の増加といった効果がみられ、処方をうけた人のうち63%はより活発に活動するようになり、46%は体重が減ったそうです。


シェトランド諸島最大の集落スカロウェイのマーク・モーズレイ医師は、治療を受ける気のある患者に対して「緑の処方箋」を処方するのは、医者のリスクが少なくてコストもかからない選択肢であり、「最小限の費用とわずかな時間で、気分の良くない原因の解決策となる可能性がある」と、支持する姿勢を見せています。

ルース・ブース医師も、自分自身が自然豊かなシェトランド諸島で日々を過ごすことで、肉体的な健康だけではなく、精神面も改善されたと「緑の処方箋」の効果を認めました。

モーズレイ医師は、「緑の処方箋」は美しい自然に包まれたシェトランド諸島限定で効果があるものではなく、たとえば鐘楼にハヤブサが巣を作っているような「健康に良い影響を与える地域」がイギリス国内だけでも他にあると指摘し、もっといろいろなところに広げていけるものであることを示唆しました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
緑の少ない場所で育った子どもは精神疾患のリスクが55%も高い - GIGAZINE

日本の24カ所の森で検証した「森林浴」の生理的効果とは? - GIGAZINE

都市生活はうつ病の原因となる物質にあふれているという研究結果 - GIGAZINE

大都市にありながら緑があふれているロンドンの公園に行ってきました - GIGAZINE

座りっぱなしの生活を送っていても1日数十分の運動で健康リスクを相殺できる - GIGAZINE

6年かけて「家の前庭で野菜を育てる権利」を勝ち取った女性 - GIGAZINE

・関連コンテンツ

in メモ, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article here.