Apple Musicがより高音質なHi-Fiをサポートする可能性
現地時間の2021年4月26日に「iOS 14.5」がリリースされましたが、その次期バージョンとなる「iOS 14.6」のベータ版を解析した結果、Appleの提供する音楽ストリーミングサービスの「Apple Music」がHi-Fiをサポートする可能性が持ち上がっています。
iOS 14.6 beta 1 hinted at Apple Music HiFi support with Dolby audio references - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/05/01/ios-14-6-beta-1-hinted-at-apple-music-hifi-support-with-dolby-audio-references/
現地時間の2021年5月1日、音楽サイトのHITS Daily Doubleが「Apple MusicがHi-Fiをサポートする」と報じました。この報道によると、Apple Musicは現行の月額980円のままHi-Fiをサポートし、第3世代AirPodsの発売と同時にリリースされるとのこと。
Apple MusicのHi-Fiサポートは、2021年後半にHi-Fiへのサポートを発表したSpotifyに対抗したAppleの動きであるとみられています。
Spotify HiFiについて知っておくべき5つのこと - Spotify Japan — For the Record
さらにApple関連メディアの9to5Macが、開発者向けに2021年4月の第5週にリリースされたiOS 14.6のベータ版を解析したところ、Apple MusicのHi-Fiサポートを示唆するコードが見つかったと報じました。
9to5Macによると、iOS 14.6のベータ版に搭載されているApple Musicアプリには、新しく「ドルビーアトモス」「ドルビーオーディオ」「ロスレス」について具体的に言及するコードが追加されているとのこと。Appleは独自のHi-FiオーディオコーデックであるApple Lossless(ALAC)を採用しているため、記事作成時点でApple Musicはドルビーアトモスやドルビーオーディオに対応していません。
さらに興味深いのは、これらのコードが「iOS 14.6 Beta 1」にのみ含まれているという点です。すでにリリースされているiOS 14.5および2021年5月の第1週にリリースされた「iOS 14.6 Public Beta 2」には、「ドルビーアトモス」「ドルビーオーディオ」「ロスレス」に関するコードが含まれていないとのこと。そのため、9to5Macは「ドルビーアトモスやドルビーオーディオについての記述を、Appleが隠そうとしている」と報じています。
ほかにも、iOS 14.6ではPodcastsアプリの有料サブスクリプションが有効になる可能性があります。AppleはPodcastsサブスクリプションが2021年5月にスタート予定と発表しているため、iOS 14.6は5月後半に一般向けにリリースされるのではと9to5Macは予想しています。
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