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新型コロナのワクチン接種状況が一目でわかるグラフの数々が公開、貧しい国ほどワクチンが打てない現状が明らかに


新型コロナウイルスワクチンは世界中ですでに7億8800万回以上接種されており、日本でも高齢者へのワクチン接種がスタートしています。国ごとのワクチン接種プログラムの間にはすでに大きな差が生じているということで、ニューヨーク・タイムズが各国のワクチン接種状況をまとめた「Covid World Vaccination Tracker」を公開しています。

Covid World Vaccination Tracker - The New York Times
https://www.nytimes.com/interactive/2021/world/covid-vaccinations-tracker.html

2021年4月11日時点までの全世界累計の新型コロナウイルスワクチン接種回数をまとめたのが以下のグラフ。1日の接種回数は緩やかに増加し続けています。


以下のグラフは各国のワクチン接種状況をまとめたもの。100人当たりのワクチン接種回数が多い国ほど濃い緑色で示されており、色が薄い国ほどワクチン接種が進んでいないということになります。高齢者向けのワクチン接種が始まったばかりの日本は、100人当たり1.3人がワクチン接種を受けている模様。


国別のワクチン接種状況を接種回数が多い順に並べると以下の通り。数値は左から100人当たり何度のワクチン接種が行われたか、人口当たりのワクチン接種率、人口当たりの完璧なワクチン接種率(ファイザー製のワクチンの場合、2回接種で完璧な免疫が獲得できるように設計されているため、2回接種を行った割合)を示しています。ワクチン接種回数トップのイスラエルとセーシェルは100人当たりのワクチン接種回数が100回を超えており、ワクチン接種率は60%超と非常に高め。


日本の場合は総ワクチン接種回数が159万2517回、100人当たりのワクチン接種回数は1.3人、人口当たりのワクチン接種率は0.9%、完璧なワクチン接種が完了している割合はさらに低く0.4%です。データが存在する151カ国中、100人当たりのワクチン接種回数は103位タイ。


以下は大陸別に100人当たりのワクチン接種回数を見たグラフ。最も多いのが北米(35人)で、以下、ヨーロッパ(21人)、南アメリカ(12人)、アジア(7.7人)、オセアニア(2.9人)、アフリカ(1.0人)の順に続きます。


なお、記事作成時点で使用されている新型コロナウイルスワクチンのうち83%は、高中所得国で使用されており、低所得国での接種率はわずか0.2%です。

以下は所得水準別の100人当たりのワクチン接種回数をまとめたグラフ。高所得国(High income countries)、高中所得国(Upper middle)、低中所得国(Lower middle)、Low(低所得国)と所得水準別にまとめると、所得の少ない国では明らかにワクチン接種率が少ない、あるいはワクチン接種そのものが行えていないことがわかります。


新型コロナウイルスワクチンにはさまざまな種類が存在しますが、それぞれのワクチンがどの国で使用されているのかをまとめたのが以下のマップ。最も多く使用されているのは、オックスフォード大学と製薬大手のアストラゼネカが開発したもの。1度の接種で完璧な免疫を獲得できるジョンソン・エンド・ジョンソンンのワクチンは2カ国でのみ使われています。


なお、「Covid World Vaccination Tracker」上のデータは、オックスフォード大学のOur World in Dataプロジェクトで各国政府から収集された情報がソースとなっています。

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in メモ, Posted by logu_ii

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