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AppleがDRM関連の技術特許を侵害しているとして約340億円の支払いを命じられる


テキサス州マーシャルで行われた陪審裁判で、Appleがデジタル著作権管理(DRM)に関する技術特許を侵害しているという判決が下されました。この判決により、AppleはPersonalized Media Communications(PMC)に対して3億850万ドル(約340億円)の支払いを命じられています。

Apple Told to Pay $308.5 Million for Infringing DRM Patent - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-03-19/apple-told-to-pay-308-5-million-for-infringing-drm-patent


Apple ordered to pay $308.5 million after jury finds it infringed on digital rights management patent - The Verge
https://www.theverge.com/2021/3/21/22343320/apple-ordered-pay-308-5-million-patent-infringement

AppleはiTunes・Apple Music・App Storeといったプラットフォーム上で暗号化コンテンツを配布するために、DRM技術の一種である「FairPlay」を用いています。このFairPlayの特許をライセンスしているのがPMCです。

PMCは2015年に「FairPlay」を含む同社の所有する7つの特許をAppleが侵害したとして訴訟を提起しました。Appleはアメリカ特許商標庁(USPTO)内の特許審判部(PTAB)に対して特許の有効性について異議を唱えており、アメリカの控訴裁判所は2020年3月に裁判のために訴訟を復活させます。

そして現地時間の2021年3月21日、陪審裁判によってPMC側の訴えが認められることとなります。PMC側はAppleに対して2億4000万ドル(約260億円)相当のロイヤルティの支払いを求めていましたが、Appleの運営するプラットフォームの売上や特許の使用量を加味し、最終的に3億850万ドルの支払いが命じられました。


Appleはこの判決に対して控訴する予定で、ニュースメディアのBloombergに対して「このような判決は製品を製造あるいは販売していない企業によってもたらされるものであり、イノベーションを抑制し、最終的に消費者に害を及ぼすこととなります」とコメントを出しています。

なお、ロイター通信の報道によるとPMCはAppleのほかにもNetflixやGoogle、Amazonに対しても特許侵害に関する訴訟を起こしているとのことです。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by logu_ii

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