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「石油会社は気候変動の責任を問われない」との判決が下る、理由は「人類は石油から多くの恩恵を受けてきた」ため


By Andrew Aliferis

地球温暖化を中心とする気候変動には、大気中の二酸化炭素濃度の増加が大きく関連していると考えられており、その大部分は石油などの化石燃料から生み出されているとされています。アメリカ・カリフォルニア州の2都市が気候変動の責任と補償を問うために石油大手5社を相手に起こしていた訴訟では、「人類はこれまで石油から多くの利益を享受してきた」ことを理由に訴えを棄却する判断が示されました。

Judge Dismisses Suit Against Oil Companies Over Climate Change Costs - The New York Times
https://www.nytimes.com/2018/06/25/climate/climate-change-lawsuit-san-francisco-oakland.html

Oil companies can’t be sued for climate change even though it’s real, judge rules - The Verge
https://www.theverge.com/2018/6/26/17507620/climate-lawsuits-san-francisco-oakland-sue-big-oil-judge-alsup-chevron-exxon

この訴訟はカリフォルニア州のサンフランシスコ市とオークランド市が原告となって起こしていたもので、被告はシェブロン、コノコフィリップス、エクソンモービル、BP、ロイヤル・ダッチ・シェルの5社。原告は石油各社が公的不法妨害を引き起こしたことなどを訴え、海面上昇に対応するインフラ整備に充てる資金を要求していました。

訴訟を担当するウィリアム・アルサップ判事は判決の中で、化石燃料が地球温暖化と海面上昇の原因になっていることを認めた一方で、この訴訟が環境問題の解決にはならないことを指摘。そして、「この問題は、地方裁判所や公共の迷惑問題を扱う陪審員制度よりも大きな規模での解決策が求められる」という判断を示し、原告による訴えを棄却しました。アルサップ判事はまた、「法廷は立法府および行政府による解決策を支持すべく判断を控える」とも記しており、司法府としては判断を他の府に委ねるべきであると見解を示しています。

By olle svensson

なお、訴えを受けていた被告の5社は、原告による訴えを「不適切である」と主張していたとのこと。また、この訴訟を非常に批判的に扱っていた全米製造業者協会(National Association of Manufacturers)は、今回の判断を高く評価しているとのこと。同協会のチーフ・エグゼクティブを務めるジェイ・ティモンズ氏は「この根拠のない訴訟が提起された直後から、私たちはこの世界的な課題に取り組むために法廷は適切な場所ではないと主張してきました」と述べています。

アルサップ判事は、気候変動は世界的に重要な問題ではある一方で、「われわれの産業革命と現代世界の発展は、石油および石炭によって支えられてきました」「これらの資源がなければ、人類が残してきたすべての記念碑的な進歩は不可能なものだったでしょう」と述べ、企業はあくまで責任を問われていないという判断を示しています。さらに判事はこの判断に立ち、「化石燃料を使ってきた私たち自身の責任を無視し、地球温暖化に対する責任を、私たちが要求したものを供給した人々に向けることは本当に公正でしょうか?化石燃料の販売が不合理であったとしても、その利益に照らして、本当に公正なのでしょうか?」と問いかけています。

By José Luís Agapito

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in メモ, Posted by logx_tm