セキュリティ

アプリに対して「Appleでサインイン」機能の搭載を強制することは独占禁止法違反の疑いがあるとして調査がスタート


アプリの開発者がiOS・macOS向けアプリにサードパーティサービスを用いたログイン機能を搭載する場合、「Appleでサインイン」ボタンを必ず搭載しなければならないというのが現状だそうです。これは独占禁止法に違反している疑いがあるとして、現地時間の2021年2月23日にアメリカ合衆国司法省が調査に乗り出していると報じられました。

Apple’s App Sign-in Button Becomes Hot-Button Issue in U.S. Antitrust Probe — The Information
https://www.theinformation.com/articles/apples-app-sign-in-button-becomes-hot-button-issue-in-u-s-antitrust-probe

US DOJ investigating antitrust complaints regarding the ‘Sign in with Apple’ button - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/02/23/us-doj-investigating-antitrust-complaints-regarding-the-sign-in-with-apple-button/

「Appleでサインイン」はApple IDを用いて会員登録やログインを行える機能です。この機能はユーザーの個人情報を保護することなどを目的とし、2019年に配布された「iOS 13」から搭載され始めました。しかしこの一件を報じた海外メディアのThe Informationは、「『Appleでサインイン』機能はプライバシー面の強化が図られてはいるが、同時にユーザーが他の企業の製品に乗り換えることを困難にしている」と述べています。

Appleはアプリの開発者に対し、iOSおよびmacOS向けのアプリにログイン機能を搭載する場合、「Appleでサインイン」機能を搭載することを強制しています。The Informationによると、2020年の夏頃からアプリの開発者たちが「Appleでサインイン」機能についてアメリカ合衆国司法省に苦情を申し立て始めたとのこと。何人かの開発者はこの機能を導入したくないがために、アプリから全てのサインイン機能を削除したと語っています。


この調査は以前から続くAppleに対する独占禁止法違反の調査と並行して行われています。2020年8月14日、ゲーム「フォートナイト」などを開発するEpic Gamesは、「Appleが売上の30%を手数料として徴収するApp Storeを経由しないアプリ内課金を認めない」という現状に対し、公正な競争を求めて訴訟を起こしています。

「フォートナイト」開発元のEpic GamesがAppleを提訴 - GIGAZINE


またAppleは2021年、iOSのポリシーについて、アプリのユーザーが許可しない限り、アプリ側はユーザーの広告識別子などを収集できないとするなど、広告収入で利益を得ているアプリ開発者にとって大打撃となる大幅な変更を加えました。この措置に対し、Facebookなどが「Appleの支配力は反競争的なものである」と主張しています。

Facebookが対Apple訴訟を準備か、App Storeにおける独占禁止法違反などにより - GIGAZINE

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in ソフトウェア,   セキュリティ, Posted by log1p_kr

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