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Appleに対して75億円の損害賠償を求める訴訟をイタリアの消費者団体が開始


Appleが古いiPhoneの性能を意図的に低下させていた問題を受けて、イタリアの消費者団体AltroconsumoがAppleに対して6000万ユーロ(約75億円)の損害賠償を求める集団訴訟を提起したと報じられています。

Italy consumer association sues Apple for planned iPhone obsolescence | Reuters
https://www.reuters.com/article/us-italy-apple-class-action-idUSKBN29U1BB

2014年に登場したiPhone 6と、2015年に登場したiPhone 6sおよびiPhone 6s Plusに対して、Appleが計画的陳腐化を行ったとして、Altroconsumoが消費者を代表して集団訴訟を提起しました。Altroconsumoは「Appleの計画的陳腐化はイタリア当局によって認められました。しかし、私たちはAppleにだまされたイタリアの消費者に代わってAppleに損害賠償を求めます」と述べ、Appleに対して6000万ユーロの損害賠償を求めています。今回の集団訴訟の対象となるのは、2014年に登場したiPhone 6と、2015年に登場したiPhone 6sおよびiPhone 6s Plusの所持者です。なお、対象端末のイタリアでの販売台数は、2014年から2020年の期間だけで約100万台にも上ります。

Appleは2017年に、旧型のiPhoneのピーク性能を意図的に落としていることを認めています。この件に関してAppleが訴訟を起こされるのは初めてではなく、2020年2月にはフランスで2500万ユーロ(約30億円)の罰金を支払うように命じられています。

Appleが30億円の罰金を「iPhoneのピーク性能を落としていた件」でフランスに支払う羽目に - GIGAZINE


さらに、2020年3月には、アメリカのiPhoneユーザーに対して5億ドル(約540億円)の和解金を支払うことに合意し、ユーザー1人当たり約2700円の和解金を支払っています。

Appleは540億円超を「iPhoneのピーク性能を落としていた件」の和解金として支払うことに合意 - GIGAZINE


Altroconsumoによる集団訴訟を報じたロイターによると、Appleはベルギーとスペインでも同様の訴訟を起こされているとのこと。さらに、ヨーロッパの消費者団体Euroconsumersは、今後数週間以内にポルトガルでも同様の集団訴訟を計画しているそうです。

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in モバイル, Posted by log1o_hf

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