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AWSのEC2やRDSの価格&スペックを簡単に比較できる「EC2Instances.info」を使ってみた


クラウドサービスのインスタンスは用途に応じて「汎用」「メモリ特化」「GPU特化」といった具合で、さまざまなカスタマイズが可能。しかし、あまりにも選択肢が多すぎて比較検討が難しいのも事実です。そんなインスタンスの価格やスペック比較を簡単に行えるウェブサービス「EC2Instances.info」をVantageが公開しているので、実際に使ってみました。

Amazon EC2 Instance Comparison
https://instances.vantage.sh/

EC2Instances.infoはAmazon EC2Amazon RDSのインスタンスを比較検討できるサービス。さっそくアクセスしてみると、EC2インスタンスの名称やメモリ、仮想CPU(vCPU)数、ストレージ、ネットワーク性能、利用料金が表示されました。デフォルトでは利用可能なすべてのインスタンスが表示されている状態なので、ここから条件を絞っていきます。


まずは「Region」でEC2のリージョンを選択。今回は「Asia-Pacific (Tokyo)」を選択しました。


続いて「Cost」で料金を計算する際の利用期間を選択します。今回は「Monthly」で月額としました。


通常、EC2インスタンスはいつでも終了できる「オンデマンドインスタンス」ですが、一定期間の利用を前提とすることで大幅な値引きを受けられる「リザーブドインスタンス」も存在します。「Reserved」はリザーブドインスタンスの条件を指定する項目で、期間(1年もしくは3年)と提供クラス(standard:標準、convertible:インスタンスタイプやサイズなどを変更可能)、支払い方法(No Upfront:前払い無し、Partial Upfront:一部前払い、Full Upfront:全前払い)の軸で選択可能。今回は「1-year convertible - No Upfront」としました。


「Columns」では表示する項目を選択することができます。例えば「GPU model」を選択すると……


それぞれのインスタンスで利用できるGPUのモデルが表示されました。


EC2Instances.infoで表示可能な項目は以下。多数の項目を表示できるので、詳細な比較が可能です。
・Name
・API Name
・Memory
・Compute Units (ECU)
・vCPUs
・GPUs
・GPU model
・GPU memory
・CUDA Compute Capability
・FPGAs
・ECU per vCPU
・Physical Processor
・Clock Speed(GHz)
・Intel AVX
・Intel AVX2
・Intel AVX-512
・Intel Turbo
・Instance Storage
・Instance Storage: already warmed-up
・Instance Storage: SSD TRIM Support
・Arch
・Network Performance
・EBS Optimized: Max Bandwidth
・EBS Optimized: Max Throughput (128K)
・EBS Optimized: Max IOPS (16K)
・EBS Exposed as NVMe
・Max IPs
・Max ENIs
・Enhanced Networking
・VPC Only
・IPv6 Support
・Placement Group Support
・Linux Virtualization
・On EMR
・Linux On Demand cost
・Linux Reserved cost
・RHEL On Demand cost
・RHEL Reserved cost
・SLES On Demand cost
・SLES Reserved cost
・Windows On Demand cost
・Windows Reserved cost
・Windows SQL Web On Demand cost
・Windows SQL Web Reserved cost
・Windows SQL Std On Demand cost
・Windows SQL Std Reserved cost
・Windows SQL Ent On Demand cost
・Windows SQL Ent Reserved cost
・Linux SQL Web On Demand cost
・Linux SQL Web Reserved cost
・Linux SQL Std On Demand cost
・Linux SQL Std Reserved cost
・Linux SQL Ent On Demand cost
・Linux SQL Ent Reserved cost
・EBS Optimized surcharge
・EMR cost

また、メモリ容量やvCPU数、ストレージ容量でインスタンスをフィルタリングすることも可能。入力した数値以上のインスタンスで検索結果を絞れます。


インスタンスタイプなど、キーワードで検索したい場合は「Search」にキーワードを入力すればOK。


複数のインスタンスを比較したい場合は、インスタンスをクリックし、選択状態にしてから「Compare Selected」をクリック。


こんな感じで、クリックしたインスタンスのみを表示することができます。


なお、ページ左上のタブを「RDS」に切り替えると、RDSインスタンスの比較ページに切り替わります。


右上には情報の最終アップデート時刻が表示されているので、「古い情報を参考にしてしまった」という事態を避けることができます。

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in レビュー,   ソフトウェア,   ネットサービス,   ウェブアプリ, Posted by darkhorse_log

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