AWSがアーキテクチャ図を自動作成できるソリューション実装「AWS Perspective」を公開
Amazon Web Services(AWS)がクラウドのアーキテクチャ図を自動生成するソリューション実装「AWS Perspective」を公開しました。AWS Perspectiveを利用することによって、アーキテクチャ図の状態を常に最新に保ち、開発チーム内のシステム状況の共有を円滑に行うことができます。
AWS Perspective | Implementations | AWS Solutions
https://aws.amazon.com/jp/solutions/implementations/aws-perspective/
AWS Perspectiveのページにある「Launch in the AWS Console」をクリックし、AWS Perspectiveの構築を始めます。
AWS PerspectiveはCloudFormationのテンプレートが提供されており、簡単に構築することができます。テンプレートの指定画面は特に変更せず「次へ」をクリック。
スタックの詳細設定画面ではいくつかパラメータを設定する必要がありますが、初めてAWS Perspectiveを利用する場合は基本的にすべて初期値で問題ありません。
「AdminUserEmailAddress」には、管理者のメールアドレスを入力。
「AlreadyHaveConfigSetup」では、AWS Configを既に利用している場合に「Yes」を選択します。AWS Configを利用していない場合は初期値の「No」でOK。
AWS Perspectiveを利用するにはIAMロールの「AWSServiceRoleForAmazonElasticsearchService」が必要。ここも基本的には初期値の「Yes」で問題ありません。
データベースとして利用するNeptuneのゾーンやインスタンスタイプ設定、匿名の利用状況を送信するかどうかを設定したら「次へ」をクリック。
スタックオプションは特に変更せず「次へ」をクリック。
最後にこれまでの設定のレビュー画面が表示されるので、各項目を適切に設定できているかどうかを確認します。
確認できたらチェックボックスにチェックを入れ「スタックの作成」をクリック。
スタックの作成が始まりました。作成には約40分かかります。
スタックの作成が完了するとAWS Perspectiveを利用するためのURLが生成されます。URLは「aws-perspective-<アカウントID>-<リージョン>-CloudFrontDistribution-XXXXX」というスタック の出力に表示されています。
URLにアクセスすると、AWS Perspectiveのログイン画面が表示されます。AdminUserEmailAddressに入力したメールアドレスに届いてるユーザー名とパスワードを入力して「SIGN IN」をクリック。
新しいパスワードを入力して「SUBMIT」をクリックします。
アカウント復旧に必要な認証を行うため、「Email」を選択して「VERIFY」をクリック。
AdminUserEmailAddressに届いた認証コードを入力して「SUBMIT」をクリック。
リソースのインポートを行う画面が表示されます。アカウントIDと収集するリソースのリージョンを設定して「Import」をクリックすると……
リソースがインポートされ、図を描画する画面が表示されました。
あとはアーキテクチャ図を作成したいリソースを選択すればOK。例えばAWS Perspective自体のアーキテクチャ図を生成する場合は「CloudFormation」の「Stack」から「aws-perspective」をクリックすると……
アーキテクチャ図が生成されました。
「Preferences」の「Filters」では、アーキテクチャ図を生成する際のリソースをフィルタすることが可能。
リソースの種類やアカウント、リージョンごとにフィルタを行うことができます。
生成したアーキテクチャ図は、記事作成時点では「CSV」「JSON」「PNG」「Draw.io」の4形式で出力可能。
「Configuration」の「Accounts & Regions」では、リソースを収集する対象のアカウントやリージョンの確認および変更を行うことができます。
AWS Perspectiveがリソースをスキャンしているアカウントやリージョンを確認したり……
新しいアカウントやリージョンを追加したりすることが可能。
なお、AWS Perspectiveの利用を停止したい場合は、CloudFormationの一覧から「aws-perspective」と「aws-perspective-<アカウントID>-<リージョン>」を削除することでAWS Perspectiveを削除することができます。
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