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Wikipediaがネット新時代に向けた「ユニバーサルな行動規範」を策定


世界人口の半数以上がインターネットにアクセスできる環境を持つ現代、ネット人口の増加に伴って二極化の進行やオンライン暴力の増加が指摘されています。こうした状況に対して、Wikipediaを含む「ウィキメディア」全体でハラスメントや否定的行動に対して対処できるように、ウィキメディア財団がネット新時代に向けた「ユニバーサルな行動規範」を策定しました。

Wikipedia Embraces First-of-Its Kind Universal Code of Conduct, Conceived For The New Internet Era – Wikimedia Foundation
https://wikimediafoundation.org/news/2021/02/02/wikipedia-embraces-first-of-its-kind-universal-code-of-conduct/


行動規範の作成にあたっては、五大陸30言語を代表する19のウィキプロジェクトから1500人以上のボランティアが参加したとのこと。IT業界では他にもコミュニティに対してこの種の行動規範を定めているケースがありますが、長くて基準が不透明なものが多いため、反省を生かす形で、わずか1600語に収めたそうです。

Universal Code of Conduct/Policy text - Meta
https://meta.wikimedia.org/wiki/Universal_Code_of_Conduct/Policy_text


規範ではまず「ウィキメディアの使命に沿って、ウィキメディアのプロジェクトに参加するすべての人は以下を行う」と示されています。

・すべての人が、すべての知識の総和の中で、自由に共有できる世界を作るのを助ける
・偏見や先入観を捨てて、グローバルなコミュニティの一員となる
・すべての作業において、正確性と検証可能性を目指して努力する

具体的には、お互いを尊重することや礼儀正しさが求められており、一方で、嫌がらせや権力・特権の乱用、コンテンツの破壊などは許容されないことが明記されています。

ウィキメディア財団とプロセスを主導する参加者は、各言語版においてこの基準をどのように実施していくか、さらに話し合っていくとのことです。

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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