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Wikipediaで編集合戦が行われている記事主要言語別トップ10


誰でも編集できるフリーオンライン百科事典のWikipediaには、2013年7月現在285言語で合計約2200万個の記事があり、英語の記事だけでも約400万個あります。しかしながら、数多く投稿された記事の中には、誰かが作成した記事を他の人が全く違う内容に編集し、さらに他の人間が編集し直して元の記事の内容に戻る、という「編集合戦」が行われている記事がいくつも存在します。オックスフォード大学のTaha Yasseri氏は、Wikipediaを分析して頻繁に編集合戦が行われている記事をまとめて公開しています。

The most controversial topics in Wikipedia: - 1305.5566.pdf
http://arxiv.org/ftp/arxiv/papers/1305/1305.5566.pdf

Edit Wars Reveal The 10 Most Controversial Topics on Wikipedia | MIT Technology Review
http://www.technologyreview.com/view/517101/edit-wars-reveal-the-10-most-controversial-topics-on-wikipedia/

Wikipediaでは全ての記事の編集履歴は一般に公開されていますが、編集が頻繁に行われている記事は、急速に内容が変化しているだけの可能性もあり、編集合戦が激しく行われている記事かどうかの判断材料にはなりません。そこで、Taha Yasseri氏が率いる調査チームは、編集合戦が行われている記事を正確に見分けるためにリバート回数で分析する方法を使って調査を始めたとのこと。この方法を使用してTaha Yasseri氏がまとめた編集合戦の記事トップ10英語版は以下のようになっています。


英語版Wikipediaで最も議論されている記事の第1位は第43代アメリカ合衆国大統領である「George W.Bush(ジョージ・W・ブッシュ)」、第2位には無政府主義者という意味の「Anarchism(アナキズム)」、そして第3位にはイスラム教の開祖である「Muhammad(ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ)」がランクインしています。トップ10に入っている記事は政治や宗教に関するものがほとんどですが、WWEに所属する人物一覧という一風変わったワードもランクインしています。

◆編集合戦が行われている記事トップ10英語版
第01位:George W.Bush(ジョージ・W・ブッシュ)
第02位:Anarchism(アナキズム)
第03位:Muhammad(ムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ)
第04位:List of World Wrestling Entertainment, Inc. employees(WWEに所属する人物一覧)
第05位:Global warming(地球温暖化)
第06位:Circumcision(割礼)
第07位:United States(アメリカ合衆国)
第08位:Jesus(イエス・キリスト)
第09位:Race and intelligence(人種と知能)
第10位:Christianity(キリスト教)

さらに、その他の言語の編集合戦である記事トップ10はこんな感じ。

◆ドイツ語版 トップ10
第01位:Croatia(クロアチア)
第02位:Scientology(サイエントロジー)
第03位:9/11 conspiracy theories(アメリカ同時多発テロ事件陰謀説)
第04位:Fraternities(フラタニティとソロリティ)
第05位:Homeopathy(ホメオパシー)
第06位:Adolf Hitler(アドルフ・ヒトラー)
第07位:Jesus
第08位:Hugo Chávez(ウゴ・チャベス)
第09位:Minimum Wage(最低賃金)
第10位:Rudolf Steiner(ルドルフ・シュタイナー)

◆フランス語版 トップ10
第01位:Ségolène Royal(セゴレーヌ・ロワイヤル)
第02位:Unidentified flying object(未確認飛行物体)
第03位:Jehovah's Witnesses(エホバの証人)
第04位:Jesus
第05位:Sigmund Freud(ジークムント・フロイト)
第06位:September 11 attacks(アメリカ同時多発テロ事件)
第07位:Muhammad aldurrah incident
第08位:Islamophobia(イスラム恐怖症)
第09位:God in Christianity
第10位:Nuclear power debate

◆スペイン語版 トップ10
第01位:Chile(チリ)
第02位:Club América(クラブ・アメリカ)
第03位:Opus Dei(オプス・デイ)
第04位:Athletic Bilbao(アスレティック・ビルバオ)
第05位:Andrés Manuel López Obrador(アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール)
第06位:Newell's Old Boys(ニューウェルズ・オールドボーイズ)
第07位:FC Barcelona(FCバルセロナ)
第08位:Homeopathy
第09位:Augusuto Pinochet(アウグスト・ピノチェト)
第10位:Alianza Lima(アリアンサ・リマ)

◆チェコ語版 トップ10
第01位:Homosexuality(同性愛)
第02位:Psychotronics(Psychotronics)
第03位:Telepathy(テレパシー)
第04位:Communism(共産主義)
第05位:Homophobia(ホモフォビア)
第06位:Jesus
第07位:Moravia(モラヴィア)
第08位:Sexual orientation change efforts
第09位:Ross hedvicek
第10位:Israel(イスラエル)

◆ハンガリー語版 トップ10
第01位:Gypsy Crime
第02位:Atheism(無神論)
第03位:Hungarian radical right
第04位:Viktor Orbán(オルバーン・ヴィクトル)
第05位:Hungarian Guard Movement
第06位:Ferenc Gyurcsány's speech in Balatonőszöd in May 2006
第07位:The Mortimer case
第08位:Hungarian Far-right
第09位:Jobbik
第10位:Polgár Tamás

◆ルーマニア語版 トップ10
第01位:FC Universitatea Craiova(ウニヴェルシタテア・クライオヴァ)
第02位:Mircea Badea
第03位:Disney Channel(ディズニー・チャンネル)
第04位:Legionnaires' rebellion & Bucharest pogrom
第05位:Lugoj(ルゴジ)
第06位:Vladimir Tismăneanu
第07位:Craiova(クラヨーヴァ)
第08位:Romania(ルーマニア)
第09位:Traian Basescu(トラヤン・バセスク)
第10位:Romanian Orthodox Church(ルーマニア正教会)

◆アラビア語版 トップ10
第01位:Ash'ari
第02位:Ali bin Talal al Jahani
第03位:Muhammad
第04位:Ali
第05位:Egypt(エジプト)
第06位:Syria(シリア)
第07位:Sunni Islam(スンナ派)
第08位:Wahhabi(ワッハーブ派)
第09位:Yasser Al-Habib(ヤセル・アル・ハビブ)
第10位:Arab people(アラブ人)

◆ペルシャ語版 トップ10
第01位:Bab
第02位:Fatimah(ファーティマ)
第03位:Mahmoud Ahmadinejad(マフムード・アフマディーネジャード)
第04位:People's Mujahedin of Iran(モジャーヘディーネ・ハルグ)
第05位:Criticism of the Quran(クルアーンへの批判)
第06位:Tabriz(タブリーズ)
第07位:Ali Khamenel(アリー・ハーメネイー)
第08位:Ruhollah Khomeini(ルーホッラー・ホメイニー)
第09位:Massoud Rajavi
第10位:Muhammad

◆ヘブライ語版 トップ10
第01位:Chabad
第02位:Chabad messianism
第03位:2006 Lebanon War(レバノン侵攻)
第04位:B'Tselem(ベツェレム)
第05位:Benjamin Netanyahu(ベンヤミン・ネタニヤフ)
第06位:Jewish settlement in Hebron
第07位:Daphni Leef
第08位:Gaza War(ガザ紛争)
第09位:Beitar Jerusalem F.C.(ベイタル・エルサレムFC)
第10位:Ariel Sharon(アリエル・シャロン)

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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