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Wikipediaの修正がどこから行われているかが地図で見てわかる「Wikipedia Recent Changes Map」


未登録ユーザーがWikipedia内の記事編集を行う際はパソコンのIPアドレスが確認・記録されるので、そのIPアドレスを使って未登録ユーザーの地理的位置を世界地図に表示させているのが「Wikipedia Recent Changes Map」です。

Hatnote Recent Changes Map
http://rcmap.hatnote.com

Wikipedia Recent Changes Mapでは、全Wikipediaユーザーの記事編集がマッピングされているわけではなく、ユーザー登録をしていないユーザー、いわゆる未登録ユーザーによる記事編集のみ表示されます。未登録ユーザーがWikipedia内の記事編集を行う際は、パソコンのIPアドレスが確認されるので、そのIPアドレスを使って未登録ユーザーのだいたいの地理的位置を表示させているというわけです。

これがWikipedia Recent Changes Mapのトップページ。上から順に地図、「Recent changes(直近の変更)」、「Languages(言語)」、「What is this map?(この地図は何か?)」が表示されています。


地図部分は、最初に接続した際「Connecting …」の文字が表示され……


接続が終わると地図が表示されます。編集された記事の名前が編集を行なったユーザーのおおよその位置にポップアップされる仕組み。


「Recent changes」には未登録ユーザーが編集した記事名が、最新のものから順に表示されていきます。試しに編集されたばかりの「ファミリーマート」のページへ飛んでみると……


記事内の編集された部分が表示されています。左側の文章が編集前、右側が編集後で、変更部分の文字はハイライトされています。


未登録ユーザーの編集を地図上に表示できるのは、英語、ドイツ語、ロシア語、日本語、スペイン語、フランス語、インドネシア語の7カ国語のWikipedia。編集されている様子を見たい言語を選択(複数可)すれば地図上で確認できます。


未登録のWikipediaユーザーによる英語記事編集の割合は、約15%と全体の割合としては少なめです。それでも全体では約3分間に1度のペースで記事編集が行われており、Wikipedia全体の記事編集はこれの約7倍にも相当するのでとんでもない回数の記事編集が一日で行われていることが分かります。


日本語のWikipedia記事編集は約7分半に1度のペースで行われていました。


2007年の調査では未登録ユーザーがWikipedia内の記事を意図的に不適切なものに編集していることが示されており、それらに対する対抗策としてもWikipedia Recent Changes Mapは役立ちそうです。

全言語をオンにしたところ、さまざまな地域から編集されていることが分かり、アメリカからの記事編集が一番多い様子。


なお、このWikipedia Recent Changes Mapは、JavaScript libraryのD3.jsと、データを視覚化して地図化するDataMaps、IPアドレスの地理的位置特定のためにfreegeoip.net、Wikipediaの新しい更新内容を知るためにIRC Feedsを使用して、この地図を構成しています。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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