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Wikipediaが右派系のサイトを「信頼性に欠ける」として情報ソースに使用することを禁止


Wikipediaでは多くの編集者がさまざまなトピックについて記事の編集を行っており、編集された内容については情報のソースを明示することが推奨されています。そんなWikipediaで、「右派系のサイトである『ブライトバート・ニュース・ネットワーク』はWikipediaの情報ソースとしてふさわしくない」という判断が下されたと報じられています。

Wikipedia:Reliable sources/Noticeboard/Archive 248 - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Reliable_sources/Noticeboard/Archive_248#RfC:_Breitbart

Wikipedia Bans Right Wing Site Breitbart as a Source for Facts - Motherboard
https://motherboard.vice.com/en_us/article/pa9qvv/wikipedia-banned-breitbart-infowars

ブライトバート・ニュース・ネットワークは非常に保守的で右寄りなニュースサイトとして知られており、ニューヨーク・タイムズから「フェイクニュースを報じ、女性や外国人に対する嫌悪主義を持つレイシストのサイトだ」と批判されています。Wikipediaでは、2018年9月時点で、そんなブライトバート・ニュース・ネットワークのリンクが2500件もの情報ソースとして使用されているとのこと。


2018年9月2日、Wikipedia編集者たちが集うコミュニティの掲示板で、あるWikipediaの編集者が「ブライトバート・ニュース・ネットワークは信頼できないニュースサイトであり、Wikipediaの情報ソースとしてふさわしくないと思う。他の編集者たちからも意見を聞きたい」と議論を持ちかけました。

その後、掲示板には「ブライトバート・ニュース・ネットワークを情報のソースとして認めるかどうか」について多くの編集者から意見が寄せられました。その多くは、「特定の個人が主張した意見のソースとして使用する場合を除き、Wikipediaでブライトバート・ニュース・ネットワークを情報ソースとして使用するのは避けるべきだ」というものだったそうです。


Wikipediaの理事でもある編集者のFish+Karate氏は、「イギリスのタブロイド紙であるデイリー・メールと同様、ブライトバート・ニュース・ネットワークは情報ソースにするべきではないという明確な合意が得られた」と述べ、すでにWikipediaの情報ソースにすることを禁じられているデイリー・メールと同様の非難が寄せられたとしています。

Wikipediaがイギリスで最も古いタブロイド紙「Daily Mail」を「信頼できない情報源」にする - GIGAZINE


また、あるWikipedia編集者はブライトバート・ニュース・ネットワークについて、「完全な虚偽を報じており、でっちあげによって生きている人間について歪曲したイメージを伝えている」と語りました。他にも多くの編集者が「ブライトバート・ニュース・ネットワークはWikipediaには不適切だ」という意見を主張しており、投票の結果ブライトバート・ニュース・ネットワークはWikipediaの情報ソースから除外されることが決定しました。今後、英語版Wikipediaではブライトバート・ニュース・ネットワークを情報ソースとして使用できなくなるとのこと。

ブライトバート・ニュース・ネットワークがWikipediaの情報ソースから外されることが決定した後、編集者らは「誰かの意見としてブライトバート・ニュース・ネットワークが引用されたケース」のリストを作成しました。このリストに掲載されたものだけが例外として保護され、それ以外の「事実についての情報ソース」としてブライトバート・ニュース・ネットワークが使用されたケースについては、削除される可能性があります。


新しい情報ソースの規制に賛成しているWikipediaの編集者は、「ブライトバート・ニュース・ネットワークのみをソースにした箇所については、順調に削除が進んでいます」と語りました。なお、記事作成時点では、ブライトバート・ニュース・ネットワークはWikipediaの対応についてコメントを出していません。

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