サイエンス

ほうれん草が爆発物を検知すると警報メールが送信される技術が開発される


ほうれん草に土壌中の爆発物を検出させて、自動的に電子メールアラートを送信する技術がマサチューセッツ工科大学(MIT)で開発されました。

Nitroaromatic detection and infrared communication from wild-type plants using plant nanobionics | Nature Materials
https://www.nature.com/articles/nmat4771


Scientists have taught spinach to send emails and it could warn us about climate change | Living
https://www.euronews.com/living/2021/02/01/scientists-have-taught-spinach-to-send-emails-and-it-could-warn-us-about-climate-change

爆発物を検出するほうれん草は、植物にナノ粒子を埋め込むことでさまざまな機能を付加する技術「植物バイオニクス」を研究するMITの研究グループStrano Research Groupによって開発されました。

Strano Research Groupは、ほうれん草の葉にナノ粒子を埋め込んで、爆発物の主要な原料である芳香族ニトロ化合物が根から葉に流れると信号を発するようにしました。さらにほうれん草の付近に赤外線カメラを設置し、ほうれん草の葉に埋め込んだナノ粒子が発する信号を検知すると電子メールアラートを送信するシステムを構築しました。


Strano Research Groupのリーダーであるマイケル・ストラノ氏は、「ほうれん草は土壌に広く根をはるため、広範囲の爆発物を検出することができます。このシステムは、植物と人間のコミュニケーションの障害を克服するデモンストレーションでもあります」と語っています。

また、ストラノ氏は「植物は環境の変化に対して非常に敏感で、土壌や水の状態の小さな変化を検出できます。植物の敏感さを用いることで、土壌汚染などの環境の変化を検出することに役立つと考えています」と述べ、植物ナノバイオニクスの将来に期待を寄せています。


Strano Research Groupは植物ナノバイオニクスを用いて「ランプのように明るく光る植物」も開発しており、植物ナノバイオニクスがさまざまな分野で活躍することが予想されます。

電気なしで植物を光らせランプ並みに明るくする研究がMITで進行中 - GIGAZINE

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in サイエンス, Posted by log1o_hf

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