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Facebookが「盗みをやめろ」という言葉が入った投稿を削除し始めている


アメリカでは2021年1月20日のジョー・バイデン氏の大統領就任を前に、ドナルド・トランプ氏の支持者を中心とした暴動が起こっています。Facebookはさらなる暴動の発生を防ぐためにトランプ氏のアカウントを無期限で停止しており、暴動の原因になると考えられる「stop the steal(盗みをやめろ)」というフレーズが含まれるコンテンツを削除する試みも開始しましたが、一方でシェリル・サンドバーグCOOは、「これらの出来事の大部分はFacebookの能力の及ばないプラットフォームで組織されている」という認識を明らかにしています。

Our Preparations Ahead of Inauguration Day - About Facebook
https://about.fb.com/news/2021/01/preparing-for-inauguration-day/

Sandberg says U.S. Capitol riot was 'largely' not organized on Facebook
https://www.cnbc.com/2021/01/11/sandberg-says-us-capitol-riot-was-not-organized-on-facebook.html

Facebook says it’s blocking posts with the phrase “stop the steal” | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2021/01/facebook-says-its-blocking-posts-with-the-phrase-stop-the-steal/


2021年1月7日、アメリカ大統領選の結果を確定させるための上下両院合同会議が開かれていた連邦議会議事堂の建物に、トランプ氏の支持者らによるデモ隊が警備を突破して侵入し、4人が死亡する事態になりました

アメリカの連邦議会議事堂にトランプ氏支持者らが侵入し女性1名が撃たれて死亡した事件の現場ムービー - GIGAZINE


TwitterやFacebookは事態を受け、「さらに暴力を誘発するおそれがある」とトランプ氏のアカウントを無期限に凍結する措置を取っています。

Twitterがドナルド・トランプ氏のアカウントを永久BAN - GIGAZINE


これに加えFacebookは、2020年大統領選はトランプ氏から勝利を盗んだと考える人々に人気のあるフレーズ「stop the steal」を含む投稿を禁止することを2021年1月11日付で発表しました。

Facebookの発表によると、11月にオリジナルである「Stop the Steal」というグループを削除してからというもの、Facebookは暴力の呼びかけを行うなどするポリシー違反に該当するページ・グループ・イベントを継続して削除し続けているとのこと。「stop the steal」を含む投稿の禁止は、これに続く措置ですが、海外ニュースメディアのArs Technicaは11日の17時に「Facebookは『stop the steal』と発言させてくれますか?」と投稿することができたと伝えており、措置がまだ完全ではないことを報告しています。


1月20日のジョー・バイデン氏の大統領就任までさらなる暴力事件が発生する懸念が高まっており、Facebookは地方の法執行機関と連携し、法的要請に応じて情報提供を行うほか、身体的危害や公共の安全の脅威となる可能性があるコンテンツを削除し、アカウントを無効にしていくと発表しています。

しかし一方で、連邦議会議事堂の暴動について、Facebookのシェリル・サンドバーグCOOは「大部分はFacebookで組織されたものではない」という認識を明らかにしています。ロイター通信のインタビューに対してサンドバーグCOOは「私たちのやっていることは完璧ではなく、Facebookがやるべきことはまだ残っています」としながらも「このような出来事は私たちのヘイトを阻止する能力が及ばず、私たちの透明性や標準を持たないプラットフォームで起こっていると考えています」と述べたとのことです。

この点についてCNBCは「連邦議会議事堂の暴動についてFacebookに投稿できたグループはまだたくさんあります」「1月5日には8万人の信者に連邦議会議事堂での更新を呼びかけたFacebookグループもあり、このグループはCNBCが問い合わせた後に投稿を削除しました」とつづっています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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