動画配信プラットフォーム「Vimeo」が2021年に事業独立・上場する見込み
動画共有サービスの「Vimeo」は動画を広告なしかつ無料で視聴可能で、コンテンツを配信するクリエイターから大きな支持を得ています。Vimeoは2004年に設立され、長年メディア・インターネット会社であるIACの子会社でしたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの後押しもあって2020年には事業が大きく成長したとして、2021年に独立した上場企業になる計画であるとIACが発表しました。
IAC Announces Plan to Spin-Off Vimeo to IAC Shareholders
https://www.prnewswire.com/news-releases/iac-announces-plan-to-spin-off-vimeo-to-iac-shareholders-301197537.html
IAC shares jump after Vimeo spinoff announcement
https://www.cnbc.com/2020/12/22/iac-announces-itll-spin-off-vimeo.html
Vimeo is becoming a standalone company after booming during the pandemic - The Verge
https://www.theverge.com/2020/12/22/22195072/vimeo-iac-2021-independent-public-company-video-streaming
Vimeoは2020年12月時点のユーザー数が2億人だとされていますが、そのユーザー数は2020年3月から10月の間で大きく成長したとのこと。その成長速度は過去3年を合わせたものよりも大きいとVimeoのCEOであるAnjali Sud氏は述べました。
さらにVimeoは企業が社内教育を行うため、あるいは規模の大きなバーチャルイベントを行うための法人向けプラットフォームを提供しており、これまでになかった新しい活用方法でも需要を拡大させています。これを受け2020年11月には160億円の資金調達に完了したことが発表されました。
160億円の資金調達完了を動画共有サービス「Vimeo」が報告 - GIGAZINE
そして2020年12月22日付でIACは、2021年にVimeoを独立した上場企業にする計画を発表。2021年第1四半期の株主総会で検討を行い、承認されれば第2四半期に上場する計画とのことです。
Vimeoの時価総額は27億5000万ドル(約2850億円)と見積もられており、これは年間収益の約10倍。これまでもIACは保有グループ内で企業を成長させ、成熟した時により大きな価値を生み出すために独立・上場させるという方法を取ってきており、VimeoはIACから事業独立する11番目の企業にあたるとのことです。
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