YouTubeのHDRライブ配信に対応したソフトウェアエンコーダー「Action!」でHDR映像を配信してみた

YouTubeが、サポートされているエンコーダーを使うことでHDRムービーをライブ配信できるようになったことを2020年12月8日に発表しました。Mirillisが開発するソフトウェアエンコーダー「Action!」が互換性のあるエンコーダーとして公式に紹介されていたので、実際にAction!でHDRムービーをそのままライブ配信できるのかを確かめてみました。

Action! - スクリーン＆ゲームプレイ録画ソフトウェア
https://mirillis.com/ja/products/action.html

YouTubeのライブ配信がHDRに対応したことについては、以下の記事で報じています。

YouTubeでHDR映像のライブ配信が可能に - GIGAZINE

なお、YouTubeでAction!を使ってHDRムービーをライブ配信するには、「NVIDIA GeForce GTX 10シリーズ以降」、「AMD Radeon RX 5700以降」あるいは「Intel 第10世代以降のグラフィックス」を搭載したPCを使う必要があるので注意が必要です。

まずはAction!のインストーラーを公式サイトにある「ダウンロード」をクリックしてダウンロードします。インストーラーはEXE形式で配布されており、容量は92.2MBです。

インストーラーをダブルクリックして起動します。なお、記事作成時点での最新バージョンは4.13.1です。

インストールする言語を選択します。デフォルトで日本語が選択されているので、「OK」をクリックします。

Action! セットアップウィザードが始まります。「次へ」をクリック。

ライセンスへの同意を求められるので「同意する」をクリックすると、インストールが始まります。

インストールが終了したら「完了」をクリック。

Action!を起動すると、HUDの説明が表示されるので、「閉じる」をクリック。

Action!の画面はこんな感じ。

配信のための設定は、右カラムで行います。まず、YouTubeの配信アカウントと連携させるために、一番上の左から2番目にある「LIVE」タブを選択し、「アカウントマネージャー」をクリックします。

すると、アカウントマネージャーが表示されます。今回はYouTubeで配信を行うので、「YouTubeにログイン」をクリックします。

配信するGoogleアカウントにログインすると、Googleアカウントへのアクセスを要求されるので、「許可」をクリック。

アカウントマネージャーで以下のような画面になればOK。

次に、一番左のタブを選択してエンコードの設定を行います。今回はAVerMediaのキャプチャーボード「Live Gamer 4K GC573」でキャプチャーした映像をストリーミング配信するため、「デバイス」のタブを選択し、「デバイス」で「AVerMedia HD Capture GC 573 1」を選択。さらにアクセラレーションでは「NVIDIA NVENC HDR10」を選択します。

そして、再度「LIVE」タブを選択し、ストリーミングサービスに「YouTube」を選択。さらにライブ配信の視聴制限を選んで、配信のタイトルを入力します。

左画面の「プレビュー」をクリックすると、キャプチャーボードで取り込んだ映像が表示されます。そして、右下にある「LIVE」ボタンを押すと、そのままYouTubeでライブ配信が始まります。なお、今回はHDR映像の例として、Microsoft公式のデモアプリである「Insects: Xbox One X Enhanced エクスペリエンス」をキャプチャーしています。

実際に確認してみると、確かにライブ配信が行われていました。

本当にHDRに対応したライブ配信となっているのかを確認するためには、HDRに対応したモニターやスマートフォン、タブレットPCで視聴する必要があります。今回はGoogle Pixel 5でライブ配信にアクセスしてみます。

ライブ配信の「画質」をチェックしたところ、「1080p60 HDR」と表示されており、HDRに対応したライブ配信に成功していることが確認できました。

なお、Action!はインストールから30日間は無料で全機能を使うことが可能。それ以降も使い続けるためには買い切りのライセンスを購入する必要があります。価格は3436円です。