Android TVを搭載した4K UHD対応プロジェクター「TK850i」レビュー

4K UHDに対応したベンキュージャパンのプロジェクター「TK850i」が2020年12月18日(金)に発売されます。Google認定のAndroid TVを搭載し、自宅でド迫力の映像を楽しめるとのこと、今回一足先に触れる機会を得られたので、実際に使用してみました。
TK850i True 4K HDR Smart Home Projector for Binge Watchers & Sports Fans | BenQ Japan
https://www.benq.com/ja-jp/projector/home-entertainment/tk850i-4k-hdr-smart-home-projector-powered-by-android-tv.html
TK850iの外箱はこんな感じ。

中にはプロジェクター本体、説明書、電源コード、TK850i用リモコン、Android TV QS01用リモコン、Android TVチューナー QS01が入っていました。

TK850i本体はこんな感じ。横幅380mm、高さ127mm、奥行き263mmです。

重さは4.35kgでした。

実際に持ってみるとこんな感じ。頻繁に持ち運ぶものではないですが、ちょっとした移動の際にも比較的楽に持ち運ぶことができます。

前面にはレンズがあり、レンズカバーは軽い力でパカッと外せるようになっています。

側面は両側とも排熱口があります。

裏にはケーブル差し込み口があります。12Vトリガー、D-Sub 9ピン、USB mini-B、USB 3.0、HDMIが2個、USB2.0、デジタル音声入出力、アナログ音声出力、電源ケーブル用とそれぞれの端子があります。HDMIは2.0b、HDCP2.2に対応しています。

天面にはスイッチ、レンズの操作部があります。

また天面にはQS01の取り付け方を示したシールが貼られています。

同梱のドングル「QS01」を取り付けるとAndroid TVを見ることができます。まずは本体側面のネジを外します。

本体天面のカバーを外します。

中央のくぼみの部分にmicro USB Type-BケーブルとHDMI差し込み口があり、ここにQS01を取り付けられるようになっています。

くぼみに出てきているmicro USBケーブルの端子をQS01の側面に差し込み……

その状態で、QS01をHDMI端子に接続します。

こんな感じにQS01がピタッと収まります。あとはカバーをつけて完了です。

TK850i用のリモコンはこんな感じ。暗闇でも操作しやすいように、ボタンを押すとオレンジ色に光るようになっています。

QS01用のリモコンはこんな感じ。こちらはボタンを押しても光りません。Googleの音声認識ボタンや、1ボタンでAmazon Prime Videoを見られるボタンもあります。

次にTK850iの設置場所を決めていきます。今回は80インチのスクリーン「GFP-80HDW」に投影します。

説明書、もしくはBenQ公式の距離計算サイトを確認してTK850iの設置位置を決定します。

80インチの場合、最短設置距離は2001mm、最長設置距離は2603mm、平均設置距離は2302mmでした。今回は2001mmの距離に設置します。部屋で2mの距離を確保するのはなかなか難しいところ。ちなみに、最短の設置距離は750mmで、投影サイズは30インチとなります。

設置が完了したらいよいよ起動していきます。今回編集部に届いた機器は電源コードが3ピンタイプのものですが、日本で販売される製品は2ピンタイプのものになっているとのこと。今回は変換アダプタを使って接続します。

電源プラグをコンセントに挿し、起動。

実際に投影しているところはこんな感じ。

QS01を接続していたため、Android TVのホーム画面が起動しました。QS01用のリモコンを操作してWi-Fiへの接続設定を行ったり、YoutubeやAmazon Prime Videoを起動することができます。本体にもスピーカーが内蔵されているため、そのまま音声を聞くこともできます。

なお、Netflixは特定の認証済みデバイスのみ対応となっていて、PCやセットトップボックスをHDMI接続するか、Chromeを利用したワイヤレス投影での視聴となります。

QS01用リモコンのマイクボタンを押すとGoogleアシスタントが起動し、リモコンに話しかけることで音声操作も可能になっています。

電源がついた状態で本体の電源ボタン、もしくはリモコンのOFFボタンを1度押すと確認画面が表示され、もう一度押すと電源が切れます。

編集部に2013年発売のBenQ製プロジェクターW1080STがあったので、どれほど進化したのか、違いを比較してみました。

右に置いたW1080STは横幅312mm、高さ109mm、奥行き244mmで重さ2.85kgと、全体的にTK850iより軽量で小型です。どちらも短い距離でも映像を大きく映すことができる短焦点レンズを搭載しています。

80インチのスクリーンに投影する場合、スクリーンまでの最短距離は、W1080STだと1222mm。TK850iは2001mmなので、W1080STより80cmほど後ろに置くことになります。

W1080STとTK850iを最短投影距離に設置し、HDMI2.1に対応したケーブルを使ってHDMI 2.0bに対応した分配器「OZJ1-1」につなぎます。

さらにXbox One Xにつなぎ、輝度やコントラストなど全ての設定をそろえます。以下の写真は左にW1080ST、右にTK850iを置いて映像を投影したもの。W1080STの最大輝度は2000ルーメン、TK850iの最大輝度は3000ルーメンです。輝度が高いほど映像が明るくなり、明るい部屋でもはっきりと見ることができます。コントラスト比はW1080STが10000:1でTK850iが30000:1、高い方が白黒のメリハリが付いた映像になります。

Xbox One Xで4KやHDRを体感できるデモアプリ「Insects: Xbox One X Enhanced エクスペリエンス」を起動します。右のTK850iのほうが鮮やかに映り、暗い場所もはっきりと映っているのが分かります。

なおTK850iはHDRに対応しているため、単独で接続した場合はきちんとHDR切替ボタンも機能するようになります。

以下のムービーを見ると2つの映像の違いがよく分かります。同じ映像が2回流れますが、最初は朝の映像、次に夜の映像と続きます。なお音声はTK850iから出力しています。
プロジェクター「W1080ST」と「TK850i」の映像を比較してみた - YouTube

TK850iは2020年12月18日(金)に発売予定で、Amazon.co.jpでは記事作成時点で税込20万円で販売される予定です。
Amazon.co.jp: BenQ DLP 4K(UHD)プロジェクター TK850i 3000lm Android TV, Prime Video, HDR&HLG対応 30000:1: パソコン・周辺機器

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