狭い部屋でも超短焦点でクッキリしたフルHD映像を投写できるプロジェクター「W1080ST」を実際に使って見比べてみました

投写に必要な焦点距離が短いので狭い部屋でも問題なく使用可能であり、フルHDの解像度で映像を投写可能なのが世界初の超短焦点フルHDプロジェクター「W1080ST」です。なんと1メートルの投写距離で約65.7インチの大画面にフルHDの映像を投写可能です。
W1080ST - デジタルプロジェクタ - 製品情報 | BenQ Japan
http://www.benq.co.jp/product/projector/w1080st

◆フォトレビュー
W1080STはこの箱の中に入っています。

箱を開けると低密度ポリエチレンの衝撃吸収材と黒い包みのようなものが。

取り出してみると、バッグと電源コードでした。

バッグの中を開けてみると、プロジェクターの本体とVGAケーブル、バッグに付けるショルダーストラップ、説明書とプロジェクターのリモコンが入っています。

これがW1080STの本体。

天面には電源スイッチと操作パネル。

レンズ側にはプロジェクターで映し出すスクリーンのサイズを変えるための「ZOOM」と、映し出した映像の焦点を合わせるための「FOCUS」があります。

正面から見るとこんな感じ。

レンズ部分。

本体正面の下部には「PUSH」と書かれた部分があり……

ここでプロジェクターのレンズ部分の高さを調節するわけです。

本体側面は、排熱用の吸気口だらけ。排気口は正面に付いているので、近くでプロジェクターをオンにしても排気の熱風が見ている人に届くことはなく、排気の風も強くないのでスクリーンが揺れたりもしません。


背面にはケーブル類を差し込む端子が配置されています。

本体底面。

プロジェクターはA4判の雑誌よりも少し大きい位のサイズです。

手で持つとこんな感じ。

これは付属してくるVGAケーブルと電源ケーブル。

ショルダーストラップ。

これを付けてバッグを肩にかけるとこんな感じ。

本体操作用のリモコンはこんな感じ。

◆実際に使ってみた
まずは電源ケーブルをつなぎます。

今回はフルHDを出力できるW1080STの性能をより引き出すために、HDMI変換ケーブルを使用します。

同じように出力する側の機器にHDMIケーブルを装着、今回はパソコンで出力するのでパソコンに挿します。

パソコンとプロジェクターの接続はこれだけで、ドライバー不要。

プロジェクターとスクリーンの距離は1メートル以下でもしっかりと投写可能でした。

プロジェクターの電源をつけたら、「SOURCE」ボタンを押して……

HDMIケーブルを挿した、「HDMI 1」を選択。

こんな感じで表示されました。まだフォーカスが合っていないので最初はぼんやり。調整しましょう。

つまみで画面の大きさを決め、その上にある「FOCUS」部分を回してピントを合わせます。

さらに、操作パネルの上下ボタンを押して映し出されている画面の縦のゆがみを修正。

実際に画面の縦のゆがみを直している様子は以下の動画を見れば分かります。
W1080STで画面の縦ゆがみを修正 - YouTube

映像がきれいに映し出されました。

◆EB-1770Wと比較
W1080STがどれくらいの性能を持っているのか知るために、現在所有しているEPSONのモバイルHDプロジェクター「EB-1770W」と並べて使ってみます。まずは起動にかかる時間と、動作音の比較。
W1080STの起動から画面が表示されるまでの時間と動作音は以下のムービーを見れば分かります。動作音が静かで、起動自体は約30秒ほどで完了。
W1080STの起動から画面が表示されるまで - YouTube

EB-1770Wの起動から画面が表示されるまでと動作音は以下のムービーで分かります。W1080STと比べると動作音はかなりうるさめで掃除機のような音がしますが、起動はかなりスピーディー。
EB-1770Wの起動から画面が表示されるまで - YouTube

次に、同じ大きさで80インチ(16:9)のスクリーンいっぱいに映像を投写したところかなり差が出ました。

EPSONのEB-1770Wではスクリーンまで182センチメートルの距離を離す必要があるものの……

BENQの超短焦点フルHDプロジェクターW1080STはスクリーンまで117センチメートルで済み、65センチも短くて済みます。

そして次はいよいよ、画質にどれぐらい差が出るのかを見ることに。W1080STもノートPCも、ちゃんと解像度1920×1080のフルHDで映し出されるようにしっかりと設定。

表示設定はどちらのプロジェクターも初期設定のままで表示。EB-1770Wの初期設定は以下のような感じ。

W1080STの初期設定はこんな感じ。

そんなわけで映画の予告編(フルHD・1080pで、Appleの予告編サイトからダウンロードしてきたもの)を映してみることに。EPSONのHDプロジェクターEB-1770Wはこんな感じ。

対して以下が超短焦点フルHDプロジェクターW1080STで映した画面。フルHDの映像を投写しているので、EB-1770Wの映したものよりも映像がくっきりとしており、細かいディテールまで目で見てはっきり認識できるレベル。

以下の画像を見ればW1080STとEB-1770Wの違いは一目瞭然で、左がW1080ST、右がEB-1770Wです。部屋が狭いのでこれより下がることができず、平行状態で比較撮影することができなかったのですが、正面から見てもこれぐらいの差は出ており、大差ありません。細部がはっきりしているだけでなく、コントラストがまったく違い、黒が黒としてはっきりくっきり映写されるのが印象的。両方ともスクリーンの材質・メーカーは同じなので、明確にプロジェクター自体の差が出ていることになります。










なお、気になる値段はどれぐらいかというと、価格.comによると記事作成時点では最安値がAmazonの税込10万8898円となっており、実際にこの目で見比べたので断言できますが、HD画質のプロジェクターからこの超短焦点フルHDプロジェクターに買い換える価値はかなりあります。
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