Chromeに続いてEdgeもManifest V2拡張機能の段階的な無効化を開始、uBlock Originなど従来型広告ブロッカーにも影響

Microsoftが、Microsoft Edgeで「Manifest V2(MV2)」を使用する拡張機能を2026年8月から段階的に無効化し、「Manifest V3(MV3)」への移行を進めると発表しました。一般ユーザーについては2026年末までに移行を完了する予定で、MV2版のuBlock Originなど一部の広告ブロッカーも利用できなくなる見込みです。
Moving the Microsoft Edge extensions ecosystem forward with Manifest Version 3 - Microsoft Edge Blog
https://blogs.windows.com/msedgedev/2026/08/07/moving-the-microsoft-edge-extensions-ecosystem-forward-with-manifest-version-3/
マニフェスト V2 から V3 に拡張機能を移行する - Microsoft Edge Developer documentation | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/ja-jp/microsoft-edge/extensions/developer-guide/migrate-your-extension-from-manifest-v2-to-v3
ウェブブラウザの拡張機能には、拡張機能の名称や必要な権限、利用するAPIなどを定義する「マニフェスト」と呼ばれる設定ファイルがあります。GoogleがChromium向けに導入したMV3では、セキュリティやプライバシー、パフォーマンスを改善する目的で従来のMV2からさまざまな仕様が変更されました。
Googleは2024年頃からManifest V2を段階的に廃止し、2025年7月24日にすべてのユーザーでManifest V2の拡張機能を無効化しました。
Googleが拡張機能仕様「Manifest V2」の段階的廃止を開始 - GIGAZINE

そして、ChromiumをベースとするMicrosoft Edgeも2020年にMV3へ移行する方針を示していました。
ついにMicrosoft Edgeが広告ブロッカー「uBlock Origin」の無効化を開始 - GIGAZINE

Microsoftによると、2026年8月時点でMicrosoft Edgeアドオンストアにある主要なMV2拡張機能の95%はすでにMV3へ移行済みとのこと。記事作成時点で、一定の利用者がいるMV2拡張機能は58種類しか残っておらず、そのうちMV3版が一般公開されていないものはわずか3種類だそうです。
このため、Microsoftは2026年8月からMV2拡張機能をインストールしている一部ユーザーに対して、「edge://extensions」の拡張機能管理画面やMicrosoft Edgeアドオンのページで移行に関する通知を表示します。その後、数カ月をかけてMV2拡張機能をデフォルトで無効化し、MV3版が存在する場合は代替となる拡張機能を案内します。
変更はまずCanary、Dev、Betaチャンネルから開始され、その後Stable版にも拡大されます。Microsoftは一般ユーザーについて2026年末までにMV3への移行を完了する方針で、企業などが管理するデバイスはこの段階では対象外となり、エンタープライズ環境でのMV2廃止は2027年初頭に行われる予定です。
MV3で特に大きく変更された点の1つが、ウェブページへの通信を拡張機能が制御する仕組みです。MV2では「Web Request API」を使って通信内容を調べ、その場でリクエストを遮断するといった処理が可能でしたが、MV3ではこうしたブロック処理を「Declarative Net Request(DNR) API」に置き換える方針となっており、Microsoftも拡張機能には原則としてDNR APIを使用するよう推奨しています。
この変更は広告ブロッカーにも影響します。高度なフィルタリング機能を持つ広告ブロッカー「uBlock Origin」の従来版はMV2を使用しているため、EdgeでMV2が無効化されれば利用できなくなります。一方、MV3に対応した「uBlock Origin Lite」などの広告ブロッカーは引き続き利用可能で、Microsoftもパスワードマネージャー、VPN、広告ブロッカーを含む大半の拡張機能がMV3へ移行済みだと説明しています。

MV3ではこのほか、拡張機能のパッケージ外から取得する「リモートホストコード」が原則として禁止され、拡張機能で利用するコードを審査時にまとめて提出する必要があります。また、バックグラウンド処理の仕組みやウェブサイトへのアクセス権限などにも変更が加えられており、Microsoftはこれらによって拡張機能のセキュリティやプライバシーを改善できるとしています。
なお、MicrosoftはMV3への移行によって「広告ブロッカーを廃止する」わけではなく、MV3に対応した広告ブロッカーは今後も利用可能です。ただし、MV2を前提として開発された広告ブロッカーはEdgeで使い続けることができなくなるため、利用者はMV3対応版への切り替えや別のブラウザへの移行といった対応が必要になります。
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in ソフトウェア, Posted by log1i_yk
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