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致死性のウイルスで静かに人類が死滅した世界で何が起きるかを描いたスティーブン・キング原作「The Stand」予告編公開


「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大はまるでスティーブン・キングの小説『ザ・スタンド』のようだ」と2020年4月に話題となりました。高い致死率と感染力を持つインフルエンザウイルスが研究所から漏れ出し、静かに死滅していく世界の中で生き残りたちがサバイバルする……という内容で、テレビドラマとして2020年12月17日から放送される予定で、予告編が公開中です。

The Stand – Watch Official Trailer For The CBS All Access Limited Series - YouTube


男性が倒れる施設の通路で銃を手にする青年。


少女が見ているのは……


「これが終わりなのか?」と書かれた新聞記事です。


窓の外を見つめる男女。


「怖い」「僕もだ」「これからどこに行くの?」と肩を寄せ合います。


場面は代わって森の中。複数台の車をグループが迎えます。


「ここからはフリーゾーンだ。ラリー・アンダーウッドだな?」と語るスチュー・レッドマン(演:ジェームズ・マースデン)


なぜか名前が知られていたことにアンダーウッド(演:ジョヴァン・アデポ)とナディーン・クロス(演:アンバー・ハード)はけげんな表情を浮かべます。


「なぜ僕が来ると知っていた?」と尋ねるアンダーウッドに、レッドマンは「なぜだと思う?」と質問で返します。


そこに「彼女が現実に存在すると夢で見た」と語る女性。


女性は「マザー・アビゲイル」と呼ばれる108歳の予言者(演:ウーピー・ゴールドバーグ)


レッドマンはマザー・アビゲイルの予言を、共同体で暮らす人々に伝える役目を負っているようです。


トウモロコシ畑に……


迷い込んだ女性。


「お前が何を感じているか知っているぞ」と女性の背後に何者かが忍び寄ります。


共同体を復活させようとするアビゲイルたちとは逆に、世界征服を企む「闇の男」は……


「オオカミのような存在」とのこと。


「アビゲイルが『この世界には2つの側面がある』と言っていたの。『善』の世界と……」


「深い闇の世界」


閉じ込められた男性の前に現れたのは……


闇の男ランドール・フラッグ(演:アレクサンダー・スカルスガルド)


捕らわれた男に優しく手を伸ばすフラッグ。


ネブラスカ州に共同体を持つアビゲイルに対し、ラスベガスで悪の世界を作り出すフラッグ。


善の共同体と……


「我々の時代が始まる」と世界征服をもくろむフラッグたち。


文明崩壊後の世界は「闇」と「善」のどちらに染まるのか……。


「今や世界は白紙のページなの」


「あなたたちは踏みとどまらなければいけない」


The Standは2020年12月17日からCBSで放送予定。なお、原作のThe StandのAmazonレビューは以下から読むことができます。

Amazon.co.jp: ザ・スタンド(1) (文春文庫) eBook: スティーヴン・キング, 深町眞理子: Kindle Store


初期キングの集大成、質量ともに膨大な超大作

感染性の高い病気が蔓延し、アメリカの殆どの人が死んだ社会で、生き残った人々がアメリカ再建に乗り出すが・・・というお話。
よくキングの小説で共同体の崩壊が最後のカタストロフィになって現れることが指摘されますが、本作に至ってはアメリカ或は全世界が新型インフルエンザで初めっから崩壊するという凄まじい展開になっていて驚かされます。キングという人は破滅願望がある訳ではないでしょうが、やがて現代文明は死滅するという宿業を背負っているという観念を持っているのか、それをこの作品で究極の崩壊を描いていて上下二段組み合計1400ページにわたって追及を極めた感があります。よくぞここまで書いたとその力量に圧倒されました。
個人的に不満があるとすれば、まず善と悪との象徴的戦いに当たって悪の方の親玉らしいランダル・フラッグという存在が超常現象を使えるのにその使える範囲が些か中途半端で強いのか弱いのか判然としないところや、善のほうのマザー・アバゲイルもどういう意味で善の象徴なのが描写不足の感があるところなど。あと、世界が崩壊した社会で大して大勢の人間がいる訳でもないのに、悪の方がその世界を乗っ取って君臨したいという意図がイマイチよく判らない所(この辺はアニメの「未来少年コナン」と似ていなくもない感じがします)。
ともあれ、質量とも膨大で初期キングの集大成の感のある超大作で、読むのに一週間はかかりましたが、この長さで中だるみなどさせず読者を作品世界に引きずり込むその膂力には脱帽しました。キング・ファンはマストの作品。それ以外の方も是非。

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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