ベネズエラ地震の際にAndroidスマホのネットワークが地震を早期検知して1000万人以上に警報が発信された

現地時間の2026年6月24日、南米のベネズエラ北西部でマグニチュード7.2と7.5の地震が相次いで発生し、記事作成時点での死者数は1450人に達しています。このベネズエラ地震の際、Androidスマートフォンの加速度計を利用した地震警報システムが動作し、1000万人以上が揺れの前に地震の警告を受け取ったと日刊紙のニューヨーク・タイムズが報じました。
How Phones Alerted Millions Before Earthquakes Shook Venezuela - The New York Times
https://www.nytimes.com/interactive/2026/06/27/world/americas/venezuela-earthquakes-android-alerts.html
Googelは2020年、Androidスマートフォンを利用した世界最大の地震検知ネットワークを構築する技術を発表しました。この地震検知ネットワークは、Androidスマートフォンが画面の回転や移動を検知するものと同じ加速度計を使用し、地震によって発生する波を検出するというものです。
地震の際に発生する波には、大まかに「P波」と「S波」の2種類があります。P波は進行速度が岩盤中で5~7km/秒と速いものの振動自体は小さい波で、大きな被害を及ぼす可能性はほとんどありません。一方のS波は進行速度が岩盤中で3~4km/秒とP波より遅いものの振動が大きく、地震による被害のほとんどはS波によるものです。
Androidスマートフォンの地震検知ネットワークでは、スマートフォンがP波と思われる振動を検出するとデータがGoogleのサーバーに送信されます。Androidスマートフォンが地震波を検出するには、テーブルの上やバッグなどに入って静止している必要があるとのこと。サーバーでは集まったデータが処理され、地震の発生場所と規模が迅速に推定されます。
地震がマグニチュード4.5以上であると推定された場合、Googleは地震の影響範囲にあるAndroidスマートフォンに向けて、規模や距離に応じて異なる種類の警報を発信します。ある警報では大きな音が鳴り、激しい揺れが予想される地域の人々に素早い行動を促すメッセージが送信されます。他にも、ビープ音で地震への準備を促す警報や、比較的軽い揺れが起きると知らせるだけの警報などがあるとのこと。
Androidスマートフォンの地震検知ネットワークは2021年から運用されており、2025年には早期警報を受け取れるユーザー数が25億人に達しました。なお、日本やメキシコ、カナダ、アメリカなど一部の国々では政府が運用する早期警報システムがあり、これらはスマートフォンではなく広範囲に設置された地下センサーネットワークを利用しています。
Androidスマホのネットワークを利用した「Android地震警報システム」のおかげで25億人が早期地震警報を受け取れるようになった - GIGAZINE

2026年6月24日に発生したベネズエラ地震の際も、Androidスマートフォンの地震検知ネットワークが正しく機能しました。この地震では約1140万人のユーザーが、強力なS波が到達する数秒~2分前に何らかの警報を受信したとのこと。
Googleの主任エンジニアであり、早期警報システムの開発に携わっているマーク・ストガイティス氏によると、ベネズエラ地震の際は地震発生から3秒以内に地上のAndroidスマートフォンがP波を検知したとのこと。そして、地震発生から9秒後にはシステムが地震発生を検知し、最初の警報を発信したそうです。
最初の地震発生からわずか数秒後にはより強い地震が起きたため、システムはさらに多くの警報を発信しました。ストガイティス氏は、「両地震の地震波が重なり合ったため、システムはそれを単一の大きな地震として扱い、両方の地震による揺れを感じている人々に警報を発しました」と述べています。
以下の地図は、最初の地震から9秒後に警報が発信された範囲を水色の線で示したもの。細い赤色の線がP波の到達範囲を、濃い赤色の線がS波の到達範囲を示し、黄色の点はAndroidスマートフォンの位置を示しています。

地震発生から21秒後の警報範囲や地震波の到達範囲を表した地図が以下。警報の発信範囲がさらに広くなり、地震波が到達する前に多くのAndroidスマートフォンが警報を受け取ったことがわかります。

ベネズエラに住むホセ・フローレスさんは地震発生当日、家族と一緒にベネズエラの首都カラカスで映画『トイ・ストーリー5』を観に行く途中、妻のAndroidスマートフォンが大きな地震警報を受信しました。受信から6秒後には地面が揺れ始めたのを感じましたが、最初のうちは道がでこぼこなだけなのかと思ったそうで、街灯が揺れているのを見て初めて事態を認識したとのこと。
フローレスさんは今回の地震のおかげで警報の存在を知れたので、今後はもっとうまく対処できるだろうと考えています。フローレスさんはニューヨーク・タイムズに対し、「警報を受け取ることは非常に役立ちます。まるで地震を予言していたかのようです」と語りました。
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in スマホ, Posted by log1h_ik
You can read the machine translated English article During the Venezuelan earthquake, the An….






