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ディズニーがストリーミングサービス注力のため事業再編を発表


ディズニーは、Disney+などのストリーミングサービスを行うメディア部門が大きな利益を上げていることから、メディア部門を含むエンターテインメント事業の再編を行うことを2020年10月12日に発表しました。同社は消費者への販売戦略を加速するため、コンテンツ配信や広告販売、Disney+といった各事業を単一の組織に集約することを明らかにしています。

The Walt Disney Company Announces Strategic Reorganization Of Its Media And Entertainment Businesses - The Walt Disney Company
https://thewaltdisneycompany.com/the-walt-disney-company-announces-strategic-reorganization-of-its-media-and-entertainment-businesses/

Disney reorganizes to focus on streaming, direct to consumer
https://www.cnbc.com/2020/10/12/disney-reorganizes-to-focus-on-streaming-direct-to-consumer.html

ディズニーの動きの背景には、世界的な新型コロナウイルス流行による映画興行収入の大幅な下落、人々が自宅で過ごす時間が増えたことによるストリーミングサービス利用者の増加が挙げられます。2020年8月時点で、ディズニーはストリーミングサービス全体で約1億人の有料会員を抱えており、その半数以上がDisney+の会員となっています。


また、2020年3月から映画館や劇場は休館を強いられ、2020年8月下旬頃から多くの映画館が再開され始めたものの、映画館のチケット販売は低迷を続けています。そのため、本来映画館で公開予定であった実写版「ムーラン」がDisney+で配信されるなど、ディズニーは事業全体でDisney+への依存度を高めてきました。

新型コロナの影響で公開延期となっていた実写版「ムーラン」はDisney+で3200円で配信 - GIGAZINE


2020年10月12日の発表で、ディズニーはストリーミングサービスを含むテレビ・映画部門や消費者向けグッズ販売といった部門を「メディア・アンド・エンターテインメント・ディストリビューション」という1つの部門に統合することを発表しました。部門を1つに統合することで、ストリーミングサービスにどの映画やテレビ番組を配信するかを少ないステップでより素早く決定できるようになるとのこと。ディズニーは今回の部門統合により、Disney+およびESPN+Huluへの配給にさらに注力することが可能になると報告されています。

ディズニーのボブ・チャペックCEOは、ニュースメディア・CNBCのインタビューに「新型コロナウイルスは私たちの事業再編を加速させたと思いますが、いずれにせよこの再編は起こっていたことでしょう」と語りました。また、チャペックCEOは今回の再編で従業員が若干名削減される可能性はあるものの、同社が2020年9月に2万8000人を解雇した大規模レイオフほどの人数にはならないとも述べています。

ディズニーが2万8000人の従業員を解雇 - GIGAZINE

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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