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なぜ人は目標を達成できず挫折してしまうのか、そして挫折パターンを打破する「3年ルール」とは?


ダイエットやビジネス、新しい分野の勉強など、1つのことを成し遂げるためには時間がかかります。どんな分野においても目標達成前に「うまくいかない」とやめてしまう人は多いものですが、そこには「思考の問題」が存在すると作家のイヴァイロ・ダーモンスキー氏は指摘しています。物事を達成するために必要な「3年ルール」について、ダーモンスキー氏が解説しています。

The Three Year Rule: How To Stay Motivated Working On A Long-Term Project | Durmonski.com
https://durmonski.com/self-improvement/the-three-year-rule/

TwitterやFacebook、Instagramに何時間も費やしてしまう理由の1つに、「即時的なフィードバックを受けられること」があるとダーモンスキー氏は指摘しています。そして、この真逆のことが「1つのことを続けられない理由」に言え、「即時的なフィードバックを受けられないこと」により人は取り組んでいることを放棄してしまうとのことです。


例えばオンラインショップを新設した場合、しばらくは誰もショップの存在に気づかず、売上げが全くない状態が続きます。またジムに通い始めた時にもしばらく体には何も変化が起こりません。「いいものには時間がかかる」とは言うものの、全く反応のない状態に絶えられる人は少なく、多くの人は最初の熱意を失ってしまいます。

そこで、「最初の反応がない期間」を乗り越えるためにダーモンスキー氏が提案しているのが、「3年ルール」です。これは簡単にいうと「物の見方を変える方法」とのこと。


成功者の多くは自分の成功を振り返って「何か価値あることを作り出したり成し遂げたりするには時間がかかる」と述べます。しかし、新しいことを始めた人は、自分の進捗が目に見えず、「やっていることがうまくいかない」と思いがち。これは、物事がうまくいっていないのではなく、そもそも新しいことを始める際に、「間違った予想を抱いていること」が原因です。言い換えると、「すぐにうまくいく」と考えているために、即時的なフィードバックがない時に、実際には当たり前にも関わらず「何かを間違った」「マーケットが悪い」「消費者はわかっていない」と考えてしまうとのこと。

しかし、以下のように「リターンが得られる時期」を早期に設定するのではなく……


それよりもずっと後に設定していれば、「予想よりも早くリターンが得られた」と考えることも可能です。


このようなマインドを持つために、3年後の成功を計画する「3年ルール」を持つべきとのこと。

3年ルールは便宜的に「3年」としていますが、数字自体は「5年」でも「10年」でもOK。そして具体的には、「目的」「実行」「ノーと言うこと」「計画を調整すること」の4つのプロセスを通して、3年ルールを実行に移します。

目的
まず、「やると決めたこと」の目的を明確にします。何かを成し遂げるためには、朝5時に起床し続けることを可能にするような、強い動機が必要です。動機が単に「お金を稼ぐこと」であれば、熱意を持って目標を持ち付けることが難しいかもしれません。障害があっても自分を動かし続ける、意欲をかきたてる「目的」が必要です。

実行
3年ルールを適用するということは、少なくとも3年は何かを実行し続けることが必要です。3年かける意思がない場合は、お金と時間を節約し、何も始めないでください。

ノーと言うこと


いったん計画を実行し始めたら、主たる目的と関係ないことに対して「ノー」ということも重要です。目的と関係ない機会にばかり捕らわれていては、計画を進めることができません。関係ないことは行わず、長期的な目的に集中します。

計画を調整すること
最初に設定した計画に執着するあまり、盲目にならないことも大切。最初の計画に間違いはつきものであり、プロジェクトが始まって改善方法が明らかになることで、数カ月後には最初のアイデアの間違いにも気づきます。間違いに気づくたびにアイデアや計画を調整すればOKです。

そして、フィードバックがないにも関わらず何かを行い続けるのは困難であるため、ダーモンスキー氏は「ただフィードバックを待つ」のではなく、積極的かつ定期的にフィードバックを求めることを推奨しています。そして、例えばオンラインショッピングのビジネスについては、フィードバックがあった時はフィードバックのパターンを見つつ細かな調整を行い、全くフィードバックがない時は「大胆な変更を行いフィードバックを待つ」ということを繰り返せばよいとのことです

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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