メモ

鉛中毒を引き起こす「きかんしゃトーマス」の中国製玩具がまだ大量に出回っているかもしれない

by Thad Zajdowicz

2007年6月、「きかんしゃトーマス」の中国製玩具「トーマス木製レールシリーズ」の塗料に許容量以上の鉛が含まれているとして、自主回収がスタートしました。しかし、「この商品は高品質ゆえにリコールの対象となったことに気づかれなかった」と、子どもが鉛中毒になった経験を持つタマラ・ルービンさんが警告しています。

Reminder: June 2007 Thomas The Tank Engine Wooden Toy Recall. Do you still have these trains at home? - Lead Safe Mama
https://tamararubin.com/2018/09/reminder-june-2007-thomas-the-tank-engine-wooden-toy-recall/

2007年6月、アメリカの玩具会社RC2 Corporationが販売していた中国製玩具「トーマス木製レールシリーズ」の一部商品の塗料に、アメリカの基準値を超える鉛が含まれていることが明らかになりました。この商品は日本ではソニー・クリエイティブプロダクツが輸入・販売を担当しており、同社は2007年6月15日から対象商品の回収を行っています。

トーマス木製レールシリーズ 商品回収に関するご案内
http://www.sonymusic.co.jp/MoreInfo/Chekila/Thomas/thomas_info/index.html


回収対象となった商品が以下。ジェームススカーロイなどの車両本体や、レールセットに含まれる標識などの一部パーツが対象です。


対象となった商品は2005年1月から販売がスタートしており、アメリカでの販売数は150万点を超えていました。幼い頃に息子が鉛中毒になったことがあるというタマラさんも、トーマス木製レールシリーズを買ってしまった一人です。タマラさんによると、トーマス木製レールシリーズはその名の通り「木製」である上に、RC2 Corporationの「きかんしゃトーマス」玩具は高品質で知られていたため、鉛が含まれているとは想像もしていなかったとのこと。リコールを知ったタマラさんはあわてて全てのトーマス木製レールシリーズを捨てたそうです。

タマラさんの指摘は、「多くの人がトーマス木製レールシリーズが回収対象となったことに気づいていない」というものです。RC2 Corporationはリコールを発表して、報道機関も「中国製玩具に鉛」と報じましたが、リコールが発表された当時はFacebookなどのSNSが登場する前だったため、情報の拡散力は低かったと考えられます。タマラさんはリコールがスタートしてから10年以上が経過した2018年においても、トーマス木製レールシリーズはフリーマーケットなどで出回っていると語っています。

鉛は学習障害や行動異常、知能指数低下、神経障害の原因となるほか、大量に摂取するとけいれんが起きたり、意識不明になったり、ひどい場合には死亡したりします。タマラさんはトーマス木製レールシリーズを発見した場合には、すぐに捨てるか、販売会社に回収を依頼するように強く勧めています。日本における対象商品の送付先や回収に関する問い合わせ先は、以下を参照してください。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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