Amazonのジェフ・ベゾスCEOが連邦議会の反トラスト小委員会に召喚される
by Steve Jurvetson
アメリカ下院司法委員会の反トラスト小委員会が、GAFAとして知られるGoogle・Amazon・Apple・Facebookの各CEOをビデオ会議形式で開催する2020年7月29日の公聴会に招集し、証言を求めることを発表しました。これを受けて、Amazonがジェフ・ベゾスCEO名義の声明文を公開しました。
July 27th: Hearing on "Online Platforms and Market Power, Part 6: Examining the Dominance of Amazon, Facebook, Google and Apple" | U.S. House of Representatives Judiciary Committee
https://judiciary.house.gov/news/documentsingle.aspx?DocumentID=3114
Statement by Jeff Bezos to the U.S. House Committee on the Judiciary
https://blog.aboutamazon.com/policy/statement-by-jeff-bezos-to-the-u-s-house-committee-on-the-judiciary
アメリカ合衆国下院議員であるジェロルド・ナドラー司法委員長と、デビッド・シシリン反トラスト小委員長は7月6日に、独占禁止法に関する調査の一環として、GAFAを構成する4社のCEOに証言を求めることを発表しました。
ナドラー、シシリン両議員は共同声明の中で「2019年6月以来、反トラスト小委員会は少数のデジタルプラットフォームが持つ優位性や、既存の独占禁止法との兼ね合いについて調査してきました。GAFAがアメリカの国民生活にとって中心的な役割を担っていることを考えると、各社のCEOの証言は非常に重要で、調査には欠かせないものです」と述べました。
反トラスト小委員会の公聴会は当初、7月27日の開催を予定していましたが、アメリカの公民権運動の象徴的存在だったジョン・ルイス下院議員が7月17日にがんで死亡したことを受け、7月29日に変更されました。
公聴会に先駆けて、Amazonは公式ブログでベゾスCEOの声明文を公開。その中でベゾスCEOは、「創業以来、私たちは『Day One(第1日)』の精神を念頭に置いてきました。これは、創業当日の情熱と起業家精神をもって、全ての物事に取り組むという心構えです。Amazonは今では大企業となりましたが、私は『第1日』の精神を片時も忘れないように常に心掛けていれば、大企業の力と小さな企業の心意気の両方を兼ね備えることができると信じています」と述べました。
その上で、ベゾスCEOは「私は、Amazonは徹底的な調査を受けるべきだと思っています。企業であれ、政府機関であれ、非営利団体であれ、大きな組織は精査されるべきです。私たちの責任は、そのような精査を見事にくぐり抜けることです」と述べて、反トラスト小委員会の調査を受け入れる方針を示しました。
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