ハードウェア

ウエスタンデジタルもエネルギーアシスト磁気記録技術を搭載したHDDを一般販売へ


ウエスタンデジタルはHDDの高密度化・大容量化を実現するエネルギーアシスト磁気記録方式搭載のHDDを2019年9月に発表しサンプル出荷していますが、このたび、クラウド向け・エンタープライズ向けに提供を開始することが発表されています。

ウエスタンデジタル、データセンターソリューションに幅広く製品ファミリーを 展開し、エンタープライズ向け大容量HDDテクノロジーをリード | Western Digital
https://www.westerndigital.com/ja-jp/company/newsroom/press-releases/2020/2020-07-08-western-digital-extends-capacity-enterprise-hdd-technology-leadership


HDDの高密度化・大容量化はHDDメーカー各社が取り組む課題です。その解決法として「エネルギーアシスト記録技術」があり、WDと東芝デバイス&ストレージはマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)を、Seagateは熱アシスト磁気記録(HAMR)を推進しています。

16TBの大容量HDDを実現する「HAMR」の実用性をSeagateが確認、製品化へ - GIGAZINE


WDではMAMR方式によって業界最高の面記録密度を実現したという18TBと20TBのHDDを開発。2019年にエンタープライズOEMやハイパースケールクラウド顧客向けのサンプル出荷を開始し、2020年上半期に量産を開始する予定となっていました。

ウエスタンデジタル、2020年上半期に18TB CMRおよび20TB SMR HDDを投入し データセンター分野を牽引 | Western Digital
https://www.westerndigital.com/ja-jp/company/newsroom/press-releases/2019/09-09-2019-western-digital-builds-on-data-center-leadership-to-deliver-18tb-cmr-and-20tb-smr-hdds

今回の発表は、WDの予定が滞りなく進んだことを示しています。なお、Ultrastar DC HC550 CMR HDD(16TB&18TB)を搭載したUltrastar Data60&Data102 JBODおよびServ60+8 ストレージサーバーが5年間の製品保証で提供されるほか、Ultrastar DC HC650 20TB SMR HDD搭載のUltrastarプラットフォームが次の四半期で提供される予定です。

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in ハードウェア, Posted by logc_nt

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