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ハードウェア

16TBの大容量HDDを実現する「HAMR」の実用性をSeagateが確認、製品化へ


Seagateが開発中の技術「HAMR(heat-assisted magnetic recording)」についてデータ読み書きテストで正確性を確認し、従来モデルとの互換性も確保することに成功しました。これにより、16TBという大容量の3.5インチHDDが製品化されることになりました。

HAMR Milestone: Seagate Achieves 16TB Capacity on Internal HAMR Test Units | Seagate Blog
https://blog.seagate.com/craftsman-ship/hamr-milestone-seagate-achieves-16tb-capacity-on-internal-hamr-test-units/

HAMR(熱補助型磁気記録)とは、読んで字のごとくデータ記録時にプラッタを加熱する方式のことで、記録密度(面密度)を高める狙いがあります。


HAMRは磁気ヘッドに小型のレーザーダイオードを装着し、レーザーによって加熱することでデータビットを磁気的に安定な状態に保ったまま磁気極性を反転させることで、データの記録密度を高めるとのこと。このため、従来と同じ3.5インチサイズの筐体で、より大容量のデータ保存が可能になります。


HDDの最適化をテストする標準的な試験を用いてエンタープライズ向けに開発されたHAMR採用のHDDをテストした結果、リード/ライトヘッドは信頼性と寿命に関する業界標準の20倍という優れた結果を出し、さらにはプラグインプレイでの互換性も確保できたとSeagateのエンタープライズライン管理シニアディレクターのジェイソン・フィエスト氏は述べています。このため、HAMR採用のHDDは、従来のHDDと単純に置き換えることができ、同じサイズでの大容量化が可能で、総コストを削減できるとのこと。従来通りの3.5インチHDDと変わらず取り扱えるそうです。

この結果を受けて、Seagateは「Exos HAMR」シリーズとして、16TBの大容量HDDをリリースすることを正式に発表しました。


かねてからの計画通り、2018年内に16TBのHDDのリリースにこぎつけたSeagateは、HAMR技術を活用することで、2020年までに20TBのHDDを市場に投入する予定です。

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in ハードウェア, Posted by logv_to