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「Facebookは大統領選挙までにポリシーを変更するべきだ」と大統領候補者のジョー・バイデン氏が訴える

by Isriya Paireepairit

バラク・オバマ大統領の下で8年間にわたり副大統領を務めた民主党ジョー・バイデン氏は、2020年のアメリカ合衆国大統領選挙で民主党から正式な候補者として指名を受けることが確実となっています。そんなバイデン氏が、2016年の大統領選挙で5000万人分のデータが不正利用されたと非難されているFacebookに対し、「2020年の大統領選挙が始まる前にポリシーを変更するべきだ」と自身のキャンペーンサイト上で訴えました。

– Joe Biden for President
https://joebiden.com/facebook/

Biden slams Facebook for letting Trump run wild and demands policy changes in open letter | TechCrunch
https://techcrunch.com/2020/06/11/biden-vs-facebook-misinformation-trump-open-letter/

Biden campaign petitions Facebook to change its policies on misinformation and political ads - The Verge
https://www.theverge.com/2020/6/11/21288020/biden-campaign-facebook-misinformation-trump-ad-policies


近年では、「ソーシャルメディアが政治的な声明に対してどのように反応するべきなのか」という点が問題となっており、SNS各社はフェイクニュースの撲滅やボットアカウントの規制といった対応に追われています。2020年5月末にはアメリカ全土で巻き起こっている黒人差別への抗議活動に関連し、ドナルド・トランプ大統領が武力行使を示唆する投稿を行いましたが、Twitterが投稿に「暴力を賛美する」内容だと判断して警告を表示した一方、Facebookは特別なラベル付けなどを行わずに大きな非難を浴びました

トランプ大統領はこの動きに対し、自身の投稿にラベルを付けたTwitterを「選挙への干渉だ」と強く批判。ソーシャルメディアは保守的な発言を抑圧・検閲するべきではないと主張し、ソーシャルメディア企業に認められている「良識に基づいて利用者の投稿内容を削除するなどの対応」という免責事項を制限する大統領令に署名しています。

by Gage Skidmore

それからわずか2週間後、2020年の大統領選挙でトランプ陣営と対立するバイデン氏がFacebookに対し、「自由で公正な選挙に脅威を与える問題」を修正するように公式キャンペーンサイト上で訴えました。バイデン氏は2016年の大統領選挙でFacebookが不正に利用されたことを指摘し、2020年の大統領選挙まで5カ月足らずとなった2020年6月時点でも、依然としてFacebookは誤った情報を有権者の間に拡散し続けていると非難しています。

バイデン氏がFacebookに要求する「民主主義の健全性にとって重要な、責任ある行動」とは、以下の4つ。

・過激な悪意のある人物や陰謀論ではなく、権威があって信頼できる選挙の情報源を促進する。
・間違った情報の拡散を迅速に削除する。
・選挙日から特に2週間以内は、選挙候補者や共和党が有料広告を使用して誤報やうそを拡散することを防ぐ。
・選挙方法について脅したりうそをついたりすることを禁止する、大統領でさえ例外ではない明確なルールを設ける。

TechCrunchはこれらの主張について、「ポイントの大部分はソーシャルネットワークに対する一般的な批判ですが、Facebookが政治的広告を表示する前にファクトチェックを必要とする、2週間の『選挙前期間』の提案は新しいものです」と指摘しています。

バイデン氏は「選挙まで150日もありません。私たちの選挙を保護するポリシーを設定し、テストし、実装するための時間がなくなりつつあります。私たちは迅速に動き、Facebookを今すぐ修正する必要があります」と述べ、支持者らに対して請願書への署名を呼びかけました。

by Phil Roeder

また、バイデン氏は公開書簡の中でザッカーバーグCEOに対し、Facebookが選挙を弱体化させるフェイクニュースを広めるためのツールではなく、アメリカの民主主義を改善するプラットフォームになることを求めてきたと主張。しかし、Facebookは意味のある行動を取らなかったと指摘し、「これはドナルド・トランプが何でも好きなことを言うことを許し続けます」と非難しました。

バイデン氏の呼びかけに対し、Facebookも2020年6月11日に反応しています。

Response to Biden Campaign - About Facebook
https://about.fb.com/news/2020/06/response-to-biden-campaign/


Facebookはバイデン氏に対する反応の中で、「私たちは民主主義国家に住んでおり、選挙で選ばれた政治家がキャンペーンに関するルールを決定します。2週間前、アメリカ大統領はソーシャルメディアサイトが政治的声明に関するファクトチェックのような活動に従事することを防ぐ大統領令に署名しました」「11月に行われる選挙では、たとえ私たちが強く反対する意見であっても、政治的声明を保護します」と回答。たとえ投稿内容がFacebookにとって政治的に受け入れがたいものであっても、企業は選挙で当選した国家の代表が定めたルールに従わざるを得ないとの立場を表明しました。

なお、ニューヨーク・タイムズの分析によると、バイデン氏の陣営はキャンペーンのために6月前半だけで500万ドル(約5億3000万円)をFacebook広告に費やしており、特に6月4日にはわずか1日で160万ドル(約1億7000万円)を費やしたとのこと。この記録は、トランプ陣営がFacebook上の広告に費やした1日当たりの最大金額の3倍に上るとニューヨーク・タイムズは指摘しています。

Biden Pours Millions Into Facebook Ads, Blowing Past Trump’s Record - The New York Times
https://www.nytimes.com/2020/06/08/us/politics/biden-trump-facebook-ads.html

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in ネットサービス, Posted by log1h_ik

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