テスラの株価が1000ドルの大台を突破、時価総額は約20兆円でトヨタ自動車に肉薄
アメリカの電気自動車メーカー・テスラの株価が1000ドル(約10万7000円)という大台に到達しました。テスラは2003年設立で、2020年3月に生産台数が100万台を突破した、決して大きくないメーカーですが、時価総額ではトヨタ自動車に追いつきつつあります。
Tesla becomes most valuable automaker as more workers contract COVID-19 - The Verge
https://www.theverge.com/2020/6/10/21286562/tesla-stock-most-valuable-automaker-slot-as-more-workers-contract-covid-19
テスラの株価は2020年2月に急激な伸びを見せ、一時は900ドル(約9万6000円)に達しましたがその後に下落。2020年3月18日には2019年末と同等の361ドル(約3万9000円)にまで落ち込みました。しかし、その後株価は上昇に転じて、2020年6月10日に1025ドル(約11万円)に達しました。
2020年6月10日時点の時価総額では1900億ドル(20兆3000億円)で、トヨタ自動車の時価総額22兆8000億円に迫っています。
テスラの株価の上下は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が大きく関わっているとみられています。株価が下落した2020年3月頃はアメリカでCOVID-19が本格化し出した時期です。カリフォルニア州フリーモントに位置するテスラの製造工場は州の要請に応じて2020年3月23日に閉鎖していました。
一方で、イーロン・マスクCEOは「新型コロナウイルスのパニックはばかげている」「政府による自己隔離命令はファシスト」などと度々発言。2020年5月には、一時閉鎖が続くフリーモント工場の再開を巡って郡当局を提訴しつつ、フリーモント工場の操業をコッソリと再開していました。
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2020年5月以降はアメリカの株価が全体的に好調であることに加えて、テスラ自身が「中国産のテスラ車に160万キロの走行に耐えられる安価なバッテリーを搭載する」「中国での販売価格を2回も値下げする」「COVID-19パンデミックで生産の遅れが生じたが、2020年の年間生産台数は50万台に達する見込みである」などの発表を行ったことから、株価の上昇が続いたとみられています。
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