2020年04月06日 12時30分メモ

布マスクの着用方法とバリエーション豊富な作り方をアメリカ疾病予防管理センターが公開

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて、新しいガイドラインを公開し「布で顔を覆うこと」を推奨し始めました。これに合わせて、CDCは「自作布マスクの作り方」や「布マスクの着用法」などを解説するページを公開しています。

Use Cloth Face Coverings to Help Slow Spread | CDC
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/diy-cloth-face-coverings.html

CDCは2020年4月3日に「布で顔を覆うこと」を推奨する新しいガイドラインを発表しました。これと同時に、アメリカ公衆衛生局で長官を務め、新型コロナウイルス対策に設置されたタスクフォースの一員としても活躍するジェローム・アダムス氏が、布マスクを手作りする方法を解説するムービーも公開されています。布マスクを利用すべき理由については以下の記事を読めばわかります。

新型コロナウイルス対策に「布マスク」の着用をアメリカ疾病予防管理センターが推奨、簡単に作れる「布マスクレシピ」もムービーで公開 - GIGAZINE

これに続き、CDCは布マスクを着用する方法や、布マスクを自作する方法を解説するページを公開しています。

CDCによると、布マスクを着用する際に注意すべきなのは以下の5点です。

・顔の側面にぴったりとフィットする
・布を結んだりイヤーループで固定する
・生地に複数の層を設ける
・問題なく呼吸できる
・損傷したり形状を変えたりせずに、洗濯し、機械で乾燥させることができる

マスクは鼻の上からあご下までを広くカバーできるように着用する必要があります。

また、鼻骨周辺に隙間ができないようにマスクを着用するのがポイント。

CDCによると、新型コロナウイルス感染症の罹患者には無症状性キャリアが多く存在しているため、何らかの症状が出る前にウイルスを他人に感染させてしまうケースが多いそうです。また、新型コロナウイルスはせきやくしゃみといった飛沫から感染が広がるため、「布マスク」を着用することで、ウイルスの感染拡大を防ぐことが重要であるとCDCは主張しています。

CDCによると、布マスクは使用頻度に応じて定期的に洗浄する必要があり、布部分を洗濯機で洗えばOKとのこと。また、使用済みの布マスクを安全に取り外すには、目・鼻・口に触れないように注意し、取り外したあとはすぐに手を洗うことが推奨されています。

なお、正しい手の洗い方は以下の記事の通りです。

トイレの後にちゃんと手を洗う人はたった5％、正しい手洗いの方法とは？ - GIGAZINE

さらに、「縫製ありの布マスク」および「縫製なしの布マスク」の作り方もCDCは解説しています。

「縫製ありの布マスク」を自作するために必要な材料は以下の通り。

・10インチ(約25.4cm)×6インチ(約15.24cm)の長方形の綿生地×2枚
・6インチのゴム紐(あるいは輪ゴム、ひも、布片、ヘアタイなど)×2本
・針と糸
・はさみ
・ミシン

まず、10インチ×6インチの長方形の綿生地を2枚作成します。キルティング生地や綿のシーツなど、しっかりと織られた綿の使用が推奨されています。2枚の長方形を重ね、1枚の布のようにしてマスクを縫います。

長方形の長辺を1/4インチ(約6.35mm)折り返して縫い、つづいて短辺を1/2インチ(約12.7mm)折り返して縫い合わせます。短辺を太めに折り返すのは、ここに布マスクを耳にかけるための紐を通すためです。

さらに、6インチの長さのゴム紐(3mm幅程度)を短辺側の折り返し部分にできた穴に通し、結んで輪っかにします。ゴム紐を通すのが難しい場合は、針やボビーピンなどを使えばOK。伸縮性のある紐状のものを通せば快適に使用できますが、伸縮性のない紐しかないという場合は、より長めの紐を用いて頭の後ろで左右の紐を結べば問題なく布マスクとして使うことができるとのこと。