NASAがSpaceXに約130億円で「Falcon Heavyによる小惑星探査ミッションの打ち上げ」を発注
by Official SpaceX Photos
アメリカ航空宇宙局(NASA)が、火星と木星の間にあるアステロイドベルトの小惑星を探索するプシケ・ミッションの探査機打ち上げに、民間宇宙企業SpaceXのロケット「Falcon Heavy」を使う契約を1億1700万ドル(約127億円)で結んだと発表しました。
NASA Awards Launch Services Contract for the Psyche Mission | NASA
https://www.nasa.gov/press-release/nasa-awards-launch-services-contract-for-the-psyche-mission
SpaceX wins launch contract for NASA mission to study unique metal asteroid
https://www.teslarati.com/spacex-falcon-heavy-nasa-psyche-mission-asteroid/
プシケ・ミッションは火星と木星の間の軌道を公転する小惑星「プシケ」の「金属コア」を探索するためのミッションです。また、火星の大気を研究するEscape and Plasma Acceleration and Dynamics Explorers(EscaPADE)や、二重小惑星を研究するJanusプロジェクトといった二次任務も含まれています。
プシケ・ミッションの探査機はSpaceXのFalcon Heavyによって、フロリダ州にあるケネディ宇宙センター第39発射施設から2022年の夏に打ち上げられる予定。打ち上げられた探査機は2023年に火星付近を通過し、太陽光パネルによる電力を推進力にしてアステロイドベルトへ到達し、数カ月にわたって探索を行う計画だとのこと。
打ち上げに使われるFalcon Heavyは2018年2月6日に打ち上げ実験に成功しています。また、2019年4月にはサウジアラビアの通信衛星であるArabsat-6Aの打ち上げに成功し、商用化の段階に進んでいます。
火星を目指すオープンカーというSF世界を実現したSpaceXの超大型ロケット「Falcon Heavy」打ち上げ成功 - GIGAZINE
NASAがSpaceXと契約するのはこれが初めてではなく、Falcon 9で人工衛星を打ち上げたことは複数回ありますが、Falcon Heavyによる打ち上げを契約するのは、このプシケ・ミッションが初めてとのこと。
NASAのプシケ・ミッション公式Twitterアカウントは、「私たちはSpaceXが金属の世界を探求するパートナーとなることに非常にわくわく(psyched)しています」と語りました。
We're #Psyched to partner with @SpaceX on our journey to a metal world! ???? https://t.co/thVdmwQl9W
— NASA Psyche Mission (@NASAPsyche) February 28, 2020
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