ネットサービス

Twitterが動画ファイル形式「APNG」のサポートを停止、てんかん患者の発作を引き起こすため

by Sara Kurfeß

Twitterが同プラットフォーム上で使用可能だった動画フォーマットのひとつであるAPNG形式のファイルの利用を禁止しました。その理由は、APNGがてんかん患者の発作を引き起こしたという報告があったためです。

Twitter bans APNGs after attack on Epilepsy Foundation handle - The Verge
https://www.theverge.com/2019/12/23/21035855/twitter-bans-apngs-trolls-seizures-epilepsy-foundation-attack

2019年12月16日、何者かがてんかん財団の公式Twitterアカウントに対するツイートやてんかん財団関連のハッシュタグ付きのツイートにAPNGファイルを添付し、てんかん患者の光過敏性発作を引き起こしたことが明らかになりました。Twitterでは、「設定とプライバシー」→「ユーザー補助」から、動画の自動再生をオンにするかオフにするかを選択することが可能ですが、APNGファイルは設定で動画の自動再生をオフにしていても自動再生されてしまう模様。

そのため、TwitterはAPNGのサポートを停止すると発表。Twitterは「APNGは楽しいものですが、自動再生設定を配慮することができないため、ツイートに(APNGを)追加する機能を削除しています」と説明しました。


Twitterはすでに投稿されているAPNGファイルを含むツイートは削除しないまま残し、APNGに代わる同等の機能を構築すると約束。そのため、APNGのサポートが復活するというよりは、別の形で動画ファイルの投稿形式が拡張されるということになりそうです


Yahooによると、Twitterは今回の事例以外で「APNGファイルを使用したてんかん患者への攻撃」は確認していないそうです。しかし、てんかん患者の発作を引き起こしたということは事実であるため、今後てんかん患者をターゲットにAPNGを悪用するような事態が起こることを未然に防ぐため、Twitterは一時的にAPNGのサポートを停止したというわけ。

APNGファイルを見て発作を起こしたてんかん患者の数は具体的に明らかにはなっていませんが、てんかん財団は法執行機関と協力し、てんかん患者を狙った悪質なツイートを投稿したアカウントの所有者を告訴したことを明かしています。

なお、動画ファイルを使いてんかん患者の発作を引き起こそうとする事例は他にもあり、2017年には発作を誘発するような動画ファイルをツイートした攻撃者がFBIに逮捕されています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
TwitterのAndroid版アプリでアカウントに不正アクセス可能な脆弱性が判明、最新版で脆弱性は修正済み - GIGAZINE

Twitterに投稿されるイラストを無断でグッズにして売りさばく悪逆ボットを裁くためインターネットユーザーがとった戦略とは? - GIGAZINE

Twitterが直近6カ月にログインしていないアカウントを削除すると警告 - GIGAZINE

Twitterでついに電話番号不要で2要素認証を行うことが可能に - GIGAZINE

in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.