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iPhoneを盗んだ上に消防士を殺害した容疑者特定にiPhoneが活躍する

by Arnel Hasanovic

2019年10月19日に、消防士のクリス・ランダッツォさんが強盗に遭い、所持品を盗まれたのちに殺害されました。この殺人事件の容疑者を見つけ出すきっかけとなったのは、ランダッツォさんの盗まれたiPhoneでした。

How firefighter’s stolen iPhone helped cops crack his murder case - South Florida Sun-Sentinel
https://www.sun-sentinel.com/local/broward/lauderdale-by-the-sea/fl-ne-how-cops-cracked-randazzo-murder-20191030-ibnvmltewbek7if2lnmyihworq-story.html

アメリカのフロリダ州にある海岸沿いの街ラウダーデール=バイ=ザ=シーを観光で訪れたランダッツォさんが、強盗に襲われ殺害されました。

3人組の強盗は初め、ランダッツォさんの持っていたiPhoneやナイキのスニーカー、55ドル(約6000円)の入った財布を盗むだけで、ランダッツォさんに危害を加えることなく自動車ですぐに立ち去ったとのこと。しかし、iPhoneがパスコードで保護されており解除できないことに気づいた強盗たちは、すぐにランダッツォさんの元へ戻り、パスコードの解除を要求したそうです。しかし、ランダッツォさんはパスコードの解除を拒否したため、最終的に3人の強盗はランダッツォさんを射殺しました。

殺人事件が発覚してから捜査を進めていた警察が、最終的にランダッツォさんを殺害した3人組の強盗を突き止めることとなるわけですが、事件の真相を突き止める助けとなったのは盗まれたiPhoneでした。警察は盗まれたiPhoneに関する情報と、事故現場周辺を走る自動車のナンバープレート情報を組み合わせて分析することで、殺人事件の容疑者を導き出したそうです。

by Youssef Sarhan

警察はランダッツォさんが最初に強盗に遭遇してから、殺害されるまでの間にどれだけの時間があったのかについて詳細を明かしていません。ただし、ランダッツォさんの遺体が発見されたのは、海辺にあるカフェから少し離れた場所にあるホテルの外だったそうです。

警察はランダッツォさんのiPhoneの位置情報をたどり、その情報をナンバープレート情報と照合することで、強盗犯が使用していたと思われる自動車を特定。この自動車は、ランダッツォさんが射殺された際に犯行現場の近くで目撃情報のあった自動車と一致していたそうです。さらに、強盗犯による殺人現場を目撃したという女性が、自動車の所有者である3人の男性を、殺人現場で見かけた犯人と証言しています。

殺人事件の容疑者として逮捕されたのは、左からホセ・ガルシア・ロメロ、トーリー・ホルストン、マルコ・リコの3人です。


なお、フロリダ州の都市部ではナンバープレート追跡システムが広がっており、これにより多くの事件が早期解決に向かっていると報道されています。ラウダーデール=バイ=ザ=シー地域の広報担当者によると、同地域には3台のカメラが配置されており、これが自動車のナンバープレートをチェックすることに用いられているとのことです。

by A. L.

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in モバイル, Posted by logu_ii

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