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「アプリ内に寄付を求めるページへのリンクがあった」としてGoogle Playからアプリが消える

by Kat Yukawa

アプリ内にユーザーに対して寄付を呼びかけるリンクがあったために、オープンソースのVPNアプリ「WireGuard」がGoogle Playから削除されました。開発者はリンクを取り除くアップデートを行ってGoogle Playでの再公開を果たしていますが、こうした事態はWireGuard以外のアプリでも発生しているとのこと。

WireGuard removed from Google Play Store, rectification in progress
https://lists.zx2c4.com/pipermail/wireguard/2019-October/004596.html


「WireGuard」は、シンプルで高速なVPNサービスを提供するオープンソースソフトウェアで、当初はLinux向けにリリースされたソフトでしたが、その後、Windows・macOS・BSD・iOSにも対応。2019年10月13日にはAndroid版もリリースされました。

WireGuardのメーリングリストで開発者のジェイソン・A・ドネンフェルド氏が明かしたところによると、Googleによる審査を経て、アプリがGoogle Playで公開されたのは2019年10月16日の朝となりました。しかし、公開されてから20分後にGoogleから削除の通知が届いたとのこと。


削除理由として、アプリ内に寄付を求めるページへのリンクを入れることがGoogleの「支払い規約違反」に当たるという通知があったため、ドネンフェルド氏はただちに該当するリンクを削除してアプリを更新しました。

wireguard-android - Android GUI for WireGuard
https://git.zx2c4.com/wireguard-android/commit/?id=f0bab44b4a17b65e9f7e718a9ba9b2bc37041268

復活したWireGuard。削除対象となったバージョンは「0.0.20191013」で、ドネンフェルド氏の迅速な更新により、バージョン「0.0.20191016」として再公開されました。

WireGuard - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.wireguard.android

同様の件は、二要素認証を行えるオープンソースアプリ「andOTP」でも報告されています。

こちらも「アプリ内課金」ではなく、寄付を求めるリンクを入れていたことが規約違反だったため削除されたとみられています。

Removed from the Google Play Store · Issue #396 · andOTP/andOTP · GitHub
https://github.com/andOTP/andOTP/issues/396


WireGuardとは違い、andOTPはまだGoogle Playから消えたまま。復活すれば、以下のURLでアクセス可能になるはずです。

andOTP - Android OTP Authenticator - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.shadowice.flocke.andotp&hl=ja

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by logc_nt

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