秒間150往復の音波振動で刃物の切れ味をよみがえらせる「京セラ ファインシャープナー SS-30」で実際に包丁を研いでみた
切れ味の悪い包丁を使って調理すると、食材が切れずにうっかり手を滑らせてケガをしてしまう可能性があります。「編集部の包丁はチョコレート菓子すら切れない」という不満の声が出てきたので、「京セラ ファインシャープナー SS-30」を購入して刃物を研いでみました。
ファインシャープナー SS-30|セラミックキッチン·日用品 | 京セラ
https://www.kyocera.co.jp/prdct/kitchen/product/series/knife/finekitchen/finekitchen035.html
京セラ ファインシャープナー SS-30の効果が一発でわかるムービーが以下。トマトを切ることも難しかった包丁もファインシャープナーを使えば切れ味が復活します。
「京セラ ファインシャープナー SS-30」を使って包丁を研ぐと切れ味がこんなに変わる - YouTube
これが「京セラ ファインシャープナー SS-30」のパッケージです。
中には包丁研ぎ用カバー・本体・保証書付き取扱説明書が入っていました。
本体はこんな感じ。やや反った形をした電動歯ブラシのような見た目です。
先端には砥石(といし)がついています。
底部は電池ボックスです。
別売りのアルカリ単3電池2本をセットして、フタを閉じたら準備OK。
電池込みのファインシャープナーの重さは158gでした。
持ち手の部分のスイッチをONにするとファインシャープナーの電源が入ります。
実際に電源をONにしてみたのが以下のムービー。秒間150往復の音波振動が高速すぎるのかムービーでは砥石が静止しているように見えますが、「ブーン」という駆動音とともに振動が手に伝わっています。
「京セラ ファインシャープナー SS-30」のスイッチをONにするとこんな感じ - YouTube
ONにしてコップの水につけてみると、波紋が生まれてファインシャープナーが高速で振動しているのがよくわかります。
「京セラ ファインシャープナー SS-30」の電源を入れて水に入れると振動する様子がよくわかる - YouTube
というわけで、ファインシャープナーで包丁を研ぐとどれくらい切れ味が変わるのかを調べてみることに。長年研がずに使っていた結果、今回レビューのきっかけになったほど切れ味が悪くなった包丁です。
その絶望的な切れ味の悪さをチェックできるムービーがこれ。かつてはよく切れる包丁だったはずが、今ではトマトの薄皮一枚になかなか刃が通らないほどで、最後は押し切るようにしてトマトを切っています。この包丁は料理のレビューなどで何度も使用されてきましたが、この切れ味の悪さによってどれほど時間と労力が無駄になっていたのか想像したくありません。
トマトすら切りにくいほど鈍った包丁に編集部員が悪戦苦闘する様子 - YouTube
実際にファインシャープナーを使ってこの包丁を研いでみることに。ファインシャープナーで包丁を研ぐときには、同梱されている「包丁研ぎ用カバー」を本体に装着します。
砥石の付け根の軸の部分を包丁研ぎ用カバーの溝にしっかりと差し込んで押し込むとセット完了。
本体を平らな場所においてから手で固定して、スイッチをONにして包丁研ぎ用カバーの差し込み口に刃を入れます。手前にゆっくり引くと、包丁が研がれていきます。実際に使っている様子は以下のムービーでチェック可能です。
「京セラ ファインシャープナー SS-30」を使って包丁を研ぐ様子 - YouTube
刃を通すスリットは上下2箇所あり、両刃の包丁を研ぐことも可能。なお、セラミックの包丁は研げません。
研ぐと砥石が削れ、ファインシャープナーと包丁に粉が付着しました。
粉を取るために包丁を水で洗います。
ファインシャープナーで両方の刃を2回研いだ後の包丁でトマトを切ってみたところが以下のムービー。以前よりも明らかに切れ味が増して、あれだけ苦労していたトマトも切れるようになりましたが、「サクッと一刀両断」とはまだいえない感じ。
「京セラ ファインシャープナー SS-30」で2回研いだ包丁でトマトを切る様子 - YouTube
両方の刃を6回ずつ研ぐと、つるっとしたトマトの皮に包丁の刃がすっと入り、力を入れなくてもサクサク切れて、包丁の面目躍如といった感じ。
「京セラ ファインシャープナー SS-30」で6回研いだ包丁だとトマトをサクサク切れる - YouTube
力を使わず包丁の切れ味だけで切っているので、切断面もなめらか。
ファインシャープナー使用前(画像左)と使用後(画像右)で包丁の刃を比べてみると、使用後では刃こぼれがやや小さくなり、一定間隔で研ぎ跡がついているのが見てとれます。
次は皮付きの鶏もも肉を切ってみます。こちらの包丁も編集部で日常的に使用しているものですが、先ほどの包丁と同じくらい切れ味が鈍っていると評判です。
まずは皮を下向きにして切ってみると……
刃の腹の部分を使うとなかなか皮が切れません。
刃先を使ってどうにか切断。
今度は皮を上にして切ってみると……
刃が皮で滑ってしまい、こちらも切れず。無理やりに力をかければ切れそうですが、危険が伴うので断念。
ファインシャープナーで両刃とも3回ほど研いでから切ってみると、一刀両断ほどではありませんが、さほど力をかけなくとも皮を切ることができました。
また、ファインシャープナーは包丁以外にも、ハサミ・彫刻刀ニッパー・ピーラー・カッター・鎌などさまざまな刃物を研げます。100円ショップで購入し、長らく使っているというハサミを研いでみることに。研ぐ前に切れ味をチェックします。
段ボールを切ると、切れないというわけではないものの、かなりの力が必要でした。
ハサミを研ぐときは、実際に切断したいものに接する部分である「小刃」だけを研ぎます。
小刃をなでるようにして、ファインシャープナーの砥石の背の部分をゆっくりと押し当てて研ぎます。
実際にハサミを研いでいる様子が以下のムービー。
「京セラ ファインシャープナー SS-30」でハサミを研ぐ様子 - YouTube
研いだハサミを使ってみると、劇的ではないものの、切りやすくなっていました。
ファインシャープナーを刃に押し当てて動かすだけで研げるので、ピーラーなど普通の砥石だと研げない刃物も研ぐことが可能です。
ファインシャープナーを使用した後は、包丁研ぎカバーや砥石、砥石を本体に取り付ける軸の汚れを落としてから保管します。
なお、包丁の切れ味を保つには、使用後すぐに乾かすことが大切です。乾いた布やペーパータオルなどで拭くか、画像のように刃を上側して乾かすと刃をさびにくくできます。
「京セラ ファインシャープナー SS-30」はAmazon.co.jpで購入可能。価格は記事作成時点では税込1790円となっており、交換用砥石だけの価格は税込1080円でした。
Amazon.co.jp : 京セラ ファインシャープナー 電動研ぎ器 金属刃物用 SS-30 : ホーム&キッチン
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