レビュー

湯沸し中に蒸気が出ない蒸気レスVE電気まほうびん「とく子さん」PIE-A型を使ってみた


お湯が沸いている電気ポットの蒸気口に手を近づけてしまい、やけどしてしまったり、熱く感じたりした経験がある人も少なくないはず。そんな心配が無いのが「蒸気レスVE電気まほうびん 〈とく子さん〉PIE-A500」です。沸騰中に蒸気がまったく出ない蒸気キャッチャー構造を備えているのに面倒な手入れが不要で、最大5リットルを一気に沸かすことができる大容量が魅力の電気ポットだとのことなので、実際に使ってみました。

蒸気レスVE電気まほうびん PIE-A | 製品情報 | タイガー魔法瓶
https://www.tiger.jp/product/waterheater/PIE-A.html

◆外観
とく子さんはこんな感じの外箱に入っていました。


箱の内容物はとく子さん本体・取扱説明書・電源コードです。


これがとく子さん本体です。


本体の大きさは横幅約23.4cm×奥行30.2×高38.7cmで、手で持つとこんな感じ。5Lと大容量なだけあってサイズは大きめですが、重量約3.9kgの本体は手に持ってみると意外に軽い印象を受けます。


横から見るとこんな感じ。


背部には注意書きがあります。


背面左側に電源コードを接続するための差込口があります。


水量表示計はこんな感じ。容量は5.0Lで、以前にレビューした「とく子さん PIG-A型」の3.0Lよりも大容量です。


蒸気レスではない電気ポットにはこんな感じで蒸気口がありますが……


とく子さんの上面を見ると、つるっとしていてどこにも蒸気口がないのが確認できます。


取っ手はこんな感じ。取っ手と本体を接続する可動部はやや固めなので、取っ手が本体に当たって大きな音が出たりしません。


操作パネル部分は湯温などを表示するパネルとボタンが2つというシンプルなデザインです。


赤枠の部分にあるボタンは「再沸とうキー」。本体に給水すると自動的に沸騰した後保温状態になりますが、再沸騰させたい場合はこのボタンを使用します。ボタンの上にあるのは保温中であることを示す「保温ランプ」です


給湯レバーはどこを押してもOKな使いやすいデザインになっています。


不意に湯が出てやけどなどをしないよう給湯レバーは通常時はロックされているので、給湯前にはロック解除キーを押す必要があります。


フタを開けるには開閉レバーの手前を押し込んで、浮き上がった部分に指をひっかけてから引っ張り上げます。


フタを開けるとこんな感じ。


フタの裏の穴は蒸気取込口。ここで沸騰中に発生した蒸気をとらえて水滴に戻すので、本体の外に蒸気が出ないというわけです。異物がつまったりしない限りはお手入れも要りません。


縁の部分には余った湯を捨てる湯捨て位置があります。


正面から本体の内部を見たときに見やすい場所に、満水の水位を示す「ココマデ」という表示がありました。


◆使ってみた
さっそく使っていきます。水を入れて……


フタを閉めたら電源コードを接続。電源コードと差込口にはマグネットが内蔵されていて、コードを近づけるとスッと吸い込まれるようにして差込口と接続されます。給水などで本体を持ち運んだあと電源に再接続する時には、本体の後ろがよく見えないことが多いので、手探りでも電源コードが接続しやすいのは便利な点です。


あとは電源コードをコンセントに挿入すればOKです。


自動的に電源が入り、そのまま沸騰が始まります。


沸騰中は約10秒間隔で表示部が切り替わって沸騰までの時間と、現在の湯温を交互に表示します。


実際に湯をわかしている最中の蒸気レスとく子さん PIE-A型の様子は以下のムービーから確認可能。沸騰中は細かい泡がはじけるざーっという音がします。決して大きな音ではなく、電気ポットとしては普通か普通よりも静かなくらいですが、音が気になりやすい人は少し離れた場所に置くのがオススメです。

湯わかし中の蒸気レスとく子さんPIE-A型の様子 - YouTube


実際にお湯を注ぐとこんな感じ。レバーのどの部分を押しても給湯できて、本体の向きも簡単に変えられるので、湯飲みのお茶をいくつも用意する場合でも楽々なのが確認できます。

タイガーの「蒸気レスVE電気まほうびん 〈とく子さん〉PIE-A500」使用レビュー - YouTube


通常は給湯レバーがロックされていてレバーを押しても湯が出ないので、ロック解除キーを押してロックを解除します。


あとは給湯レバーを押せばお湯が出ます。お湯が出る勢いはやや強めなので、注ぎ口と容器を十分に近づけて熱湯が飛ばないようにする必要があります。


手で軽く回すだけで本体の向きをかえることができます。


これは、本体の底部にある360度回転するリングがあるおかげです。


給湯レバーはどこを押しても湯が出るので、右手で容器を持って左手でレバーを押しても、左右の手を逆にしてもお湯が注ぎやすくなっています。


ロック解除キーをもう一度押すか、約10秒間操作せずにいると自動的にロックされ、ロック解除キーのランプが消えます。給湯レバーが押しやすいだけあって基本的にロック状態にあるのは安全でいいのですが、一定時間ロックを解除し続けるような機能はありません。そのため、ドリップコーヒーを淹れるような断続的に給湯をする使い方をする際には少し手間に感じることもあります。


◆まとめ
「蒸気レスVE電気まほうびん 〈とく子さん〉PIE-A500」は電気と高真空二重瓶での保温を併用しており、プラグを抜いて2時間たっても約92度以上をキープ可能。蒸気が出ないのでうっかり高温の蒸気に触れてやけどする心配もなく、経済的で安全に使うことができます。蒸気による結露が発生しないので置き場所も選ばず、押しやすい給湯レバーや360度向きを変えることができる本体など、機能は最小限ながら便利さが詰まった電気ポットとなっていました。

「蒸気レスVE電気まほうびん 〈とく子さん〉PIE-A500」はAmazon.co.jpで購入可能で、価格は記事作成時点では税込1万2921円です。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by log1l_ks

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