レビュー

Nintendo Switchでカードを集めてデッキを構築しつつランダム生成のダンジョンに挑むローグライクカードゲーム「Slay the Spire」を遊んでみた


Slay the Spire」は挑むたびに姿を変えるダンジョンでモンスターを倒しながら進むローグライク要素と、カードを集めてデッキを構築するカードゲーム要素が融合を果たした、カードゲームタイプのローグライクRPGです。2019年1月24日にリリースされたSTEAM版は記事作成時点で96%の好評価を獲得しているという「Slay the Spire」が2019年6月6日にNintendo Switchから登場したので、実際にプレイしてみました。

Mega Crit – Video game company based in Seattle, WA. Working on Slay the Spire, a rather difficult rogue-like deckbuilder.
https://www.megacrit.com/

Nintendo Switch|ダウンロード購入|Slay the Spire
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000012390

さっそくSwitchで「Slay the Spire」を起動します。


スタート画面が表示されました。「プレイ」でゲームを始めます。


最初に選べるキャラクターは「アイアンクラッド」のみ。Aボタンで「侵攻開始」を押すと、ダンジョンへの挑戦がスタートします。


ダンジョンがスタートすると、ダンジョンのマップが表示されます。マップには「敵」と遭遇するマスや「宝箱」を発見するマスなどがあり、分岐したり合流したりしているルートをたどりながら1マスずつ進んでいくというのが、このゲームの基本的な進め方です。


まずは3つあるスタート地点から1つ選びます。スタート地点は必ず敵と遭遇するマスです。


敵と遭遇すると戦闘が始まります。以下のムービーを見ると、戦闘の基本的な流れが分かります。

「Slay the Spire」の基本的な戦闘 - YouTube


戦闘はターン制です。まずプレーヤーのターンが始まると、ランダムにカードが5枚配られます。この5枚のカードがプレーヤーがそのターンに取ることができる行動の選択肢です。


このゲームの特徴として、敵が次のターンに取る行動があらかじめ分かっていることが挙げられます。例えばこのように、敵キャラクターの頭上に剣のマークと12という数字が表示されている場合は、次の敵の行動は「12のダメージを与える攻撃」だということを表しています。相手の行動を見て、自分がどんな行動をするかをカードの中から選んでいくのが基本的な戦術です。


相手が12ダメージの攻撃を与えてくるとのことなので、こちらは「12のブロックを得られるカード」を使うことにしました。また、カードの左上にはそのカードを使うためのコストが設定されていて、このカードのコストは「2」です。


カードの効果はすぐに発動し、プレーヤーは「12のブロック」を得ることができました。12のブロックがあれば、12のダメージが防げるので、相手の次の行動への準備は万端というわけです。また、コスト「2」のカードを使用したため、左下に表示されるプレーヤーのエネルギーは3から1に減少しました。


まだエネルギーが1残っているので、次は少しでもダメージを与えるべく「6ダメージを与える」カードを選択。


攻撃先を指定して……


ダメージを与えます。このゲームではプレーヤーが受けたダメージを回復する手段が限られているので、できるだけダメージを受けないようしつつ相手にダメージを与えるのが勝利の鍵になります。


自分が使うことができるエネルギーをすべて使うか、任意に自分のターンを終わらせると、次は敵のターンになります。


相手は攻撃してきましたが、ブロックを固めていたので、ダメージを受けずに済みました。


敵のターンが終わると、また自分のターンになるので、さらに攻撃して……


相手の体力が0になれば勝利です。敵を倒すと、通貨の「ゴールド」や、主に戦闘中に使用して有利な効果を得る「アイテム」のほかに……


カードを入手することができます。


カードは3枚の中から1枚選んで入手します。こうしてカードを「自分が使えるカード(デッキ)」に追加すると、次の戦闘からそのカードを使用することができます。


デッキを構築する方法は、敵との戦闘だけではありません。マップには「商人」がいるマスがあります。


「商人」に会うと、こんな感じで「ゴールド」と引き換えにカードを購入することができます。また、商人にゴールドを支払うことで不要なカードを捨てることも可能です。カードを捨てる方法はイベントでの喪失などを除けば、基本的に商人に有料で削除してもらうしかないので、デッキに加えるカードの選択は慎重に行う必要があります。


また、「宝箱」があるマスでは……


「レリック」というお宝をゲットできることがあります。


「レリック」はそのダンジョンにいる間ずっと効果を発揮してくれるアイテムです。


そうやってデッキを強化したり、アイテムを入手したりしつつマスを進めていくと、ボスが待ち構えているマスにたどり着きます。


ボスとの戦いは以下のムービーから見ることができます。

「Slay the Spire」のボスバトル - YouTube


ボスはダメージを与えると、プレーヤーにもダメージを跳ね返せる防御形態や……


ブロックしなければ大ダメージとなる強力な攻撃を繰り返す攻撃形態に変身してくる難敵でしたが……


なんとか撃破。


ボスを倒すと、道中で拾える物より強力なレリックをゲットできます。


ボスを倒すと、さらに強力な敵が潜む第2章に突入します。


道中の雑魚敵も強くなっているので、あえなく敗北してしまいました。キャラクターが死んでしまうと今回のダンジョン攻略はここで終わりで、強化したデッキや入手したレリックなどはすべて初期状態に戻ります。ただし、進み具合に応じてこれまで入手できなかったカードがアンロックされていくので、2回目はより強力なデッキを構築できるというわけです。


最初の挑戦が終わると、2人目のキャラクターがアンロックされました。次の挑戦からはこのキャラクターも選択可能になります。


2人目のキャラクターは、戦闘が始まる時に配られるカードが多く、行動の選択肢が広い「サイレント」というキャラクターです。


ほかにも、「エレメント」という独特の効果で戦闘を有利に進められる「ディフェクト」というキャラクターなど、選択するキャラクターによってバトルの進め方が微妙に異なってくるのもこのゲームの特徴です。


また、ゲームモードは今回のように普通にダンジョンに挑む「スタンダード」だけでなく、日ごとに変わるさまざまな条件でダンジョンへの挑戦がスタートする「デイリーチャレンジ」や、条件を任意に設定できる「カスタム」などがあります。


◆まとめ
「Slay the Spire」はランダムに生成されるマップを進みながら、カードを入手してデッキを構築してモンスターと戦うローグライクなカードゲームです。カードにはさまざまな種類がありますが、効果はそれほど複雑ではありません。また、カーソルを合わせることでいつでも説明を見ることができるので、「ルールやカードの効果が分からず困る」ということがなく、ストレスフリーにゲームを進めることが可能です。

また、あらかじめ敵の行動を見て対策を講じることができるので、敵の行動とこちらの行動がうまくかみ合って無傷で完封できた時は非常に爽快です。その一方で、ターンが始まった時に配られるカードはランダムなので、時にはあっさりと負けてしまうこともあり、運の要素も絡んできます。このカードゲームらしい運の要素と、キャラクターを強化しつつランダムなダンジョンを進んでいくローグライク要素が絶妙に融合していて、何度でもダンジョンに挑戦したくなる中毒性のあるゲームに仕上がっていました。

Nintendo Switch版には「ボスを倒すと高確率でゲームが強制終了してしまう」という不具合が確認されており、編集部員がプレイした際にもこの不具合が発生しました。ボスを倒した時点でセーブされているので、問題なくゲームを再開させることはできますが、何回もボスに挑戦することが前提のゲームなので、早めに解決することを期待したいところです。


「Slay the Spire」はNintendo Switch版がニンテンドーeショップで販売されているほか、Steamで日本語に対応したPC版を購入することも可能で、価格は記事作成時点ではいずれも税込2570円です。

Nintendo Switch|ダウンロード購入|Slay the Spire
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000012390

Steam:Slay the Spire
https://store.steampowered.com/app/646570/Slay_the_Spire/

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1l_ks

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