強力なスチームで一瞬で服のシワを伸ばせる「Panasonic NI-FS750」使用レビュー
朝、スーツやおしゃれ着に着替えようとした時にシワや型崩れを発見してしまったものの、「アイロンをかけている余裕はない!」という事態を経験した人も多いはず。衣類スチーマーならいちいちアイロン台を使わなくても、ハンガーにかけたままサッと服のシワを伸ばして身だしなみを整えることができて、衣類の嫌なにおいも脱臭することが可能です。そんな衣類スチーマーの最新モデル「Panasonic NI-FS750」が2019年4月20日から登場します。一足先に「NI-FS750」を使うことができたので、以前レビューした「NI-FS350」からどんな進化を遂げているのか、実際に使用して確かめてみました。
NI-FS750 | 衣類スチーマーTOP | アイロン/衣類スチーマー | Panasonic
https://panasonic.jp/iron/steamer/ni_fs750.html
衣類スチーマー NI-FS750/FS550を発売 | プレスリリース | Panasonic Newsroom Japan
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2019/03/jn190319-2/jn190319-2.html
以下のムービーを見ると、衣類スチーマー「Panasonic NI-FS750」を使って、衣類をハンガーにかけたままアイロンがけしている様子を見ることができます。
ハンガーにかけたままアイロンがけできる衣類スチーマー「Panasonic NI-FS750」を使っている様子 - YouTube
◆外観レビュー
「NI-FS750」のセット内容はNI-FS750本体とスタンド・取扱説明書・専用カップです。
本体はこんな感じ。水を入れてない状態の重さは、コードの部分を除くと約643gです。
ハンドルを握って本体を手に持ってみるとこんな感じ。ハンドルは手になじむ握りやすい形状になっています。
底面はアイロン面になっており、スチームが出る穴が6つあります。
前モデルからの変更点の1つが、本体のちょうど中心に重心を置いているということ。このおかげで、アイロン面を下にして普通にアイロンをかける使い方はもちろん、本体を立ててハンガーにかかったままの衣類にスチームをかける場合でも、扱いやすくなっています。
ハンドルを握った時にちょうど人差し指の下にくる位置にスチームボタンがあり、このボタンを押すことでスチームが噴出するようになっています。
本体の前面には注水口のフタがついています。
水を入れる際は、フタを取ってから注水口を上向きにして水を入れます。フタはゴム製のヒモで本体とつながっているので、なくす心配はありません。
本体の右側面には電源スイッチとタンク内の水の残量が分かるインジケーターが付いています。
付属のスタンドにセットするとこんな感じ。スイッチを入れた直後からアイロン面の温度が非常に高くなるので、スイッチを入れた後に手から離す場合は耐熱性のスタンドにセットする必要があります。
◆使用レビュー
まずは試しにスチームを出してみます。給水カップで注水口から水を入れて……
電源スイッチを入れます。
ハンドルにある2つのランプのうち上にある「パワフルスチームランプ」が点灯したら使用可能です。メーカーによると立ち上がりに必要な時間は約24秒とのことですが、実際には10秒ほどで使用可能になりました。水の温度なども関係しているのだと思われます。
「パワフルスチームランプ」が点灯してからスチームボタンを押すとアイロン面のスチーム穴からスチームが出ます。ボタンを押している間スチームが出続けて、ボタンから指を離すと数秒後にスチームが止まります。
スチームが出ている様子はこんな感じ。
スチームボタンを約10秒押し続けると、「瞬間3倍パワフルスチーム」ランプが点灯します。「瞬間3倍パワフルスチーム」ランプが点灯してからスチームボタンを2回押すと……
強力な「瞬間3倍パワフルスチーム」が出ます。スチームの量が多いだけではなく、スチームの勢いも強いので、特に強力なシワを伸ばす際に向いています。「瞬間」と付いているだけあってスチームが噴出しているのは短時間で、スチームボタンを押し続けていると通常のスチームに戻ります。
さっそくシワでよれよれになった衣類にスチームをかけてみます。
まずタグを見て、アイロンの形をした絵表示を確認します。基本的にアイロンのマークにドットが2つ(最高温度が150度まで)やドットが3つ(最高温度が200度まで)あるもの、もしくは「中」や「高」とあるものなら通常の方法で使用可能です。ドット1つ(最高温度110度まで)や「低」とあるものなど、熱に弱い素材の衣類に使う場合は衣類からアイロン面を1cm程離してスチームのみを当ててる必要があります。このシャツのアイロンの絵表示はドットが2つで素材は綿100%なので問題なく使用可能です。
取扱説明書には以下のように細かな記載があるので、わからなくなった時はここを確認すればOK。
ハンガーにかけたままシワを伸ばすには、服の端やすそを片手で軽く引っ張って布地が張ったところに、アイロン面を押し当てながら本体を滑らせるように動かします。
このように胸ポケットにできた手ごわいシワには「瞬間3倍パワフルスチーム」を使用します。
スチームボタンを2回押して「瞬間3倍パワフルスチーム」を出しつつアイロン面を1~2秒ほど押し当てると……
わずかに折れ目が残るものの、かなりピンとシワが伸びました。
効果を見比べるために、右側だけにスチームをかけてみました。
スチームをかけていない左側は布地がでこぼこしていますが……
右側は同じ服だとは思えないほどパリッとしています。「NI-FS750」のスチームには脱臭効果もあり、鼻を近づけてにおいをかいでみると、スチームをかける前の生乾き臭は感じられませんでした。使い始めはスチーム自体にも多少機械のにおいがするため、最初はにおいが消えたのか上書きされたのか判断できませんでしたが、時間が経過してスチームのにおいが消えても生乾き臭はしなかったので、確かな脱臭効果が感じられました。
続いて、見るも無惨にシワシワになった形状記憶シャツにスチームをかけてみます。布地はポリエステル繊維55%と綿45%の混合素材で、絵表示は「中」です。
基本的には衣類の上から下に流れるように本体を滑らせてシワを伸ばしていきますが、ボタンの近くなどは以下の画像のように、本体を横に傾けて左右に滑らせてもOKです。
右手でスチームをかけにくい場合は本体を左手に持ち替えるのもアリです。左右対称のデザインなので、左手に持ち替えても右手で持っているときと同じように使うことができます。
見比べてみると、スチームをかけていない左側はシワシワでただの白い生地にしか見えませんが、スチームをかけた右側を見ると縦じま模様が復活しているのがわかります。
スーツの肩のように、立体的でアイロン面を押し当てにくい場所には……
以下の画像のようにアイロン面を布地から少し離した状態で2~3秒「瞬間3倍パワフルスチーム」を当てます。
スチームを当てるだけでもピンポイントで型崩れを直すことができました。これなら「スーツ全体のシワを伸ばす時間はないけど、袖を入れようとしたら型崩れを発見してしまって気になる!」という場合にもサッと身だしなみを整えることができます。
ズボン用のピンチハンガーなどでつるすことができれば、ジャケットだけでなくズボンのシワを伸ばすのにも使えます。水が入っていれば10~20秒程度で使い始めることができて、アイロン台を取り出さなくてもハンガーにかけたままシワを伸ばせるので、こまめにアイロンがけをする人や、身だしなみに気を遣いたい人にはうってつけの製品になっていました。
◆旧製品(NI-FS350)との比較
今回レビューしたPanasonicの「NI-FS750」は以前にレビューした「NI-FS350」の後継機なので、どんなパワーアップを遂げているのか見比べてみました。
横から見て高さを比べてみると、左の「NI-FS350」より右の「NI-FS750」の方が少し本体の高さが低くなっています。
一方で、「NI-FS750」の方が幅は広くなっています。サイズはほとんど同じですが、水を入れるタンクの容量は「NI-FS350」が50mlなのに対して「NI-FS750」が2倍の100mlなので、NI-FS350では水を継ぎ足さなければならないような場合でも「NI-FS750」なら一気に済ませてしまうことができるようになっています。
アイロン面を見ると、「NI-FS350」はスチーム穴が5個なのに対して、「NI-FS750」は6個と増えています。
「スチームのパワーも強力になっているはず」ということで、実際にスチームを出して比べてみました。以下のムービーを見ると、スチームの量が格段にパワーアップしているのが確認できます。
2019年発売の「NI-FS750」のスチームは2014年発売の「NI-FS350」よりはるかに強力 - YouTube
「NI-FS350」のスチームの量はこんな感じ。
次に「NI-FS750」からスチームを出して比較すると、スチームの量やスチームが届く距離がかなり伸びているのが分かります。
さらに、「瞬間3倍パワフルスチーム」を出してみると、「瞬間」とあるだけあって短時間なものの、勢いよく強力なスチームが出ているのが分かります。
Panasonic NI-FS750は2019年4月20日から販売開始で価格はオープン価格となっています。
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