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管理職が頻繁にメールをチェックすると能力低下や部下のストレス増加などの原因になりうる

By diego_cervo

報・連・相(ほう・れん・そう)」を目的とした社内メールのやり取りは、業務を円滑に進める上で非常に重要です。しかし管理職が電子メールを頻繁にチェックするとリーダーとしての能力が下がり、それによって部下のストレスやネガティブな感情が増加して、業績まで下がるという研究結果が報告されています。

Boxed in by your inbox: Implications of daily e-mail demands for managers’ leadership behaviors.
https://psycnet.apa.org/record/2018-45823-001

Is email evil? Bosses are getting boxed in by their inbox | MSUToday Michigan State University
https://msutoday.msu.edu/news/2018/is-email-evil-bosses-are-getting-boxed-in-by-their-inbox/

Study: Checking Email Less Often Leads To More Productive Workday, Especially For Managers - Study Finds
https://www.studyfinds.org/study-checking-email-less-often-more-productive-workday-managers/

アメリカのミシガン州立大学で行われた研究では、48人の管理職に属する会社員とその部下に対し、「電子メールの頻度とその重要性」「最重要のタスクの進歩状況についての認識」「自分の部下をどれだけ助けたか」の項目についてアンケートするという調査を1日2回、2週間にわたって行いました。調査によると、管理職の電子メールによる業務の中断とその復帰には1日90分以上が費やされており、メールチェックによる集中力の低下は単純な時間以上の影響を、管理職のパフォーマンスに及ぼす可能性があるとのこと。

管理職が「電子メールが頻繁に来ていた」と報告した日は、管理職はチームの業務の進歩状況をあまり把握できておらず、「部下をやる気にさせる」「仕事について説明する」などのチームのリーダーとして行うべき業務が、効率的に遂行できていなかったそうです。

By Pressmaster

また、リーダーの行動は部下の業績と強い相関関係があることも判明しています。電子メールによって引き起こされる管理職のチームリーダーとしての能力低下は、部下の業務遂行度・仕事の満足度・会社に対する忠誠心・モチベーションなどをすべて低下させるだけでなく、部下のストレスとネガティブな感情を増加させるそうです。

この研究を主導したミシガン州立大学経営学教授のラッセル・ジョンソン氏は「電子メールは便利なものですが、過度に使用するとむしろ有害になってしまう可能性があります。管理職は、受信トレイに新しいメッセージが表示されるたびに反応するのではなく、電子メールをチェックする時間を定めておいて、電子メールをチェックする頻度を下げることをオススメします」とコメントしていました。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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