ゲーム

中国の新しいビデオゲーム規則では「血」「死体」「麻雀」「ポーカー」「ポルノ」が禁止される

By choreograph

14億人を超える人口を誇る中国は、他の産業だけでなくゲーム産業にとっても巨大な市場です。しかし、新たに公開された中国のビデオゲーム規則は正式に「血」「死体」「麻雀」「ポーカー」「ポルノ」などを禁止しており、様々なジャンルのゲームが販売できなくなる見込みです。

国家新闻出版广电总局-网络出版服务审批事项
http://www.sapprft.gov.cn/sapprft/contents/7063/397559.shtml

China's New Video Game Rules Officially Ban Blood, Corpses, Mahjong, and Poker
https://gizmodo.com/chinas-new-video-game-rules-officially-ban-blood-corps-1834221957

日本を含めた世界各国ではゲームの内容に応じて年齢によるレーティングを行っておりゲーム販売会社が審査と規制を自主的に実施しています。日本ではコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)による5段階の区分が設けられています。しかし、自国でのゲームに対する批判の声を受け、国家自身がゲームに対して独自の規制を行うケースもあり、例えばインドでは「プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ(PUBG)中毒」の若者が増加し、PUBGを法的に規制する自治体が登場しています。

人気ゲーム「PUBG」をプレイしただけで学生が逮捕される、ゲームへの批判と規制が進むインドで - GIGAZINE


販売が好調だったカプコンの「モンスターハンター:ワールド」が突如配信停止になるなど、中国もゲームに関する「規制の厳しい」国として知られています。そんな中国政府が新しいビデオゲーム規則を公開しており、その規則では「血」「死体」「麻雀」「ポーカー」が新しく禁止されました。これまででは血を緑色のスライムや粘液などに置き換えるという古典的な「ごまかし」が上手くいくケースもあったそうですが、中国の新しいビデオゲーム規則にはこの種のごまかしが通用しない見通しです。また、この新規制は既存の「ポルノ」を禁止する規則と並行して発効されるようです。

by Michel Curi

この中国政府のビデオゲームに対する新しい規制では、開発者や販売会社は詳細なスクリプトやスクリーンショット、ゲームプレイ中毒を助長するような要素が含まれているかどうかの詳細を提出して、中華人民共和国国務院の直属機構で出版物などの権利を総括する国家新聞出版広電総局の承認を受ける必要があります。

今までの中国政府の規制は「具体的にどの部分が規制に違反しているのかが不透明だ」という批判がありました。この新しいビデオゲーム規則が厳密に機能するならば、多数のゲームが巨大市場・中国で規制されることなく公式に販売できるようになるため、開発者や販売会社に対しては朗報であるという意見も存在します。

Gizmodoは「検閲に屈することは決して理想的な展開ではありませんが、中国市場に参入する開発者や販売会社は増え続けることでしょう。そしてこの規制の結果として、アプリストアやゲームショップに並んでいるゲームの種類に変化が訪れると思います」とコメントしています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ゲームを普段の生活に支障が出るほどやり過ぎてしまう「ゲーム障害」は病気であると分類される - GIGAZINE

ゲームをプレイすることで脳に起こるポジティブ&ネガティブな影響 - GIGAZINE

ゲームの開発者はゲームの中毒性に対して法的責任を負わなければならないのか? - GIGAZINE

ソニーがPS4での性描写を厳しく取り締まるための新しいガイドラインを作成 - GIGAZINE

Steamがプラットフォーム側のコンテンツ規制を限りなくゼロに、「違法でない限り」あらゆるジャンルのゲームが配信可能に - GIGAZINE

「子どもをゲームからうまく脱却させる」方法とは? - GIGAZINE

in ゲーム, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.