ブラウザ上のチェス盤を自動認識しAIがゲーム展開を分析してくれるChrome用拡張「chessvision.ai for Chrome」
インターネットが普及した現代では、チェスファンはプロプレイヤーの試合をリアルタイムで世界中のどこからでも見られるようになり、名マッチの棋譜も数多く公開されています。そんなチェスファンがインターネットでチェスを楽しむ上でお役立ちなChrome用拡張機能「chessvision.ai for Chrome」は、ブラウザに表示されている棋譜を認識して、その場で盤面を作成するだけでなく、AIによって最適手を考案してくれるツールとなっています。
chessvision.ai
https://chessvision.ai/
「chessvision.ai for Chrome」を入手するには、Chromeで拡張機能の配布ページにアクセスし、「Chromeに追加」をクリック。
追加の確認をするポップアップが表示されるので、「拡張機能を追加」をクリックします。
一例として、以下のページに掲載されているチェス盤をブラウザに表示します。
「チェスの名局」・バーン対フィッシャー パンドルフィーニ観戦記
http://www.aritearu.com/Life/Chess/Spirit/Fischer1.htm
「chessvision.ai for Chrome」がインストールされると、ブラウザの右上に目の形をしたアイコンが表示されるので、これをクリック。
アイコンをクリックするとメニューが表示されます。ブラウザに棋譜が表示された状態で「Scan!」をクリックすると……
数秒の読み込みの後、ポップアップウィンドウにチェス盤が表示されます。チェス盤上の駒の配置は、ブラウザに表示されているものとまったく同じ。この状態で駒を自由に動かすことができます。
右上にあるスイッチをクリックすると、AIが起動し、盤面を元に最適手を考えて示してくれます。
例えばAIが示す通りにd2にある先手のクイーンを動かすと……
d8にある後手のクイーンを動かすのが最適手だとAIが教えてくれました。こんな感じで、AIによるヒントを参考にしながら、さまざまな戦法を検討することができます。
「chessvision.ai for Chrome」はサイト内の画像だけではなく、ムービーに表示される盤面も認識することができます。そのため、TwitchやYouTubeなどのストリーミングサイトでチェスの試合が実況されているのを見ながら、手元に再現した盤面を元にプレイヤーや解説役と一緒にゲームの展開を考えることも可能となっていました。
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