YouTubeが「クリエイターの収益化の成功」など2019年に注力することを発表
by mohamed_hassan
YouTubeが「2018年に行ったこと」と「2019年の優先事項」をクリエイターブログとYouTubeのムービーで公開しました。2018年、「小規模クリエイターが収益化に成功すること」という点に注力したYouTubeでしたが、2019年もこの点には力を入れていく予定とのこと。2019年にどのような変更が加えられるのかなど、ムービーを見ると詳細がわかるようになっています。
YouTube Creator Blog: YouTube in 2019: Looking back and moving forward
https://youtube-creators.googleblog.com/2019/02/youtube-in-2019-looking-back-and-moving.html
2019年にYouTubeが注力していくことの詳細は以下のムービーで見ることができます。
February 2019 Creator Letter | Our priorities this year - YouTube
2018年、YouTubeはいくつかの目標を達成しました。100万人の定期購読者を持つチャンネルが倍増し、5桁あるいは6桁を稼ぎだすクリエイターは前年同期比で40%増加。
また、予想しなかったこととしては、YouTubeの1年を振り返る「YouTube Rewind」のムービーで、インターネット上最高の「dislike(よくないね)」を獲得。「2018年の大事な瞬間を捉えていない」という声が聞こえてきたとのことで、「2019年はよりよいものを作る」とYouTubeは決意を固めています。
2019年はまず、以下の3つのことを優先して取り掛かっていくそうです。まず1つ目は「クリエイターの成功をサポートすること」
クリエイターにとって収益化は非常に重要ですが、そこに弱点を抱えている人もいます。2018年、YouTubeは収益化アイコンの正確性を40%も上げており、YouTubeが間違った時も、クリエイターが簡単にそれを伝えることができるようにしました。
2019年は重要な広告主と協力し、キャンペーンの実施に必要なツールを提供するとともに、「Super Chat」「グッズ販売」「チャンネル メンバーシップ」といった広告を超えた方法でクリエイターが収益を得る新しい方法の模索に集中していくとのことです。
YouTubeのCEOを務めるSusan Wojcicki氏がかねてから批判していた、「コンテンツアップロードの責任をすべてプラットフォーム側に求める」という改正著作権指令案13条については、多くの人が声を上げて議論を行ったおかげで2018年12月に政策交渉が決着せず、2019年2月に完了する見込みとなりました。「声を上げ続けて欲しい」とWojcicki氏はユーザーに呼びかけています。
2つ目の優先事項は「コミュニケーションとエンゲージメント」
YouTubeはこれまでクリエイターとのコミュニケーションに注力しており、2019年もこの注力は続行。2018年はソーシャルメディアでの応答性を150%に上昇させ、応答時間もこれまでの50%速くなりました。クリエイター向けのチャンネル管理ツール「YouTube Studio」は、2019年度中に全てのクリエイターが利用可能になる見込みです。
プレミア機能を使えば、クリエイターとファンは新しい方法でコミュニケーションを取ることができようになり、ファンと今までよりも深く関われるとのこと。1万人以上の定期購読者を持つYouTubeチャンネルはストーリーという機能を2018年12月にリリースしましたが、これもファンとの交流をさかんにするものの1つです。
3つ目の優先事項は「責任ある行動を取ること」
3つ目の目標は特に焦点を当てていく事項であり、これによりYouTubeでは多くの製品あるいはポリシーの変更が行われていくとみられています。陰謀論には情報カードを導入することで対応し、世界30カ国で信頼できるソースからの「ニュース速報棚」も追加される予定。また、エコシステムにとって有害なクリエイターにも対処を行っていくそうです。
2019年2月にも、クリエイター向けに、カスタムサムネイル・外部リンク・いたずら・危険なチャレンジなどのポリシーについてのガイドラインが更新されています。
またYouTubeは多くのトピックについて教育コンテンツを提供していることをほこりに思っており、2019年も教育的なエコシステムに投資を行うとのこと。2018年は世界中でEduConを開催しましたが、イギリスで行われる2019年最初のEduConにも目を光らせていきたいと述べました。
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